用紙設定には、用紙条件を設定する対象によって種類が2つあります。
1つは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定です。
もう1つは、使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定です。
ここでは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定を説明します。設定した用紙条件を登録する方法も説明します。
ジョブ実行中でも、そのジョブで使用していないトレイの用紙設定を変更できます。ただし、キーがグレーアウトしている用紙設定は変更できません。
使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定について詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
USB接続の外付け記憶媒体を使って、登録した用紙条件をインポートしたり、エクスポートしたりできます。詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
用紙設定は、下記の給紙トレイに設定します。
ペーパーフィーダーユニット PF-707mのトレイ(トレイ1~トレイ9)
ペーパーフィーダーユニット PF-711のトレイ(トレイ1~トレイ3)
折り機 FD-503のポストインサーターの上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
フィニッシャー FS-532に装着するポストインサーター PI-502の上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
くるみ製本機 PB-503の表紙トレイ(PB)
使用するトレイのための用紙設定は、下記の用紙条件で構成され、任意に設定します。用紙条件によっては、選択項目のキーがグレーアウトして選択できないときがあります。
変更項目 | 説明 | 選択項目 |
---|---|---|
用紙種類 | 用紙表面のなめらかさによって7種類に分類します。 用紙種類について詳しくは、用紙の種類をごらんください。 | 普通紙、上質紙、カラー用紙、塗工紙GL、塗工紙ML、塗工紙GO、塗工紙MO |
用紙プロファイル名 | 給紙トレイに用紙条件を設定するときは、入力できません。給紙トレイに設定した用紙条件を登録するとき、用紙プロファイル名を入力します。 | 全角で25文字、半角で50文字まで名前を入力できます。 |
用紙サイズ | 定形サイズを選択すると、そのトレイにセットされている用紙の定形サイズを検知します。 不定形サイズは、任意のサイズを入力します。事前に登録した不定形サイズを呼出して設定できます。 インデックス紙は、A4Tよこつうし、8.5 11Tよこつうしから選択し、インデックス数を設定します。 | 検知する定形サイズは、給紙トレイによって異なります。 不定形サイズ: トレイ1~トレイ9(ペーパーフィーダーユニット PF-707mまたはペーパーフィーダーユニットPF-711)の場合、タテ100.0 mm*1 ~ 330.2 mm、ヨコ139.7 mm ~ 487.7 mm 折り機 FD-503 のポストインサータートレイの場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 483.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(上段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 297.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(下段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 488.0 mm くるみ製本機 PB-503のPBトレイの場合、タテ139.0 mm ~ 307.0 mm、ヨコ279.0 mm ~ 472.0 mmの範囲で設定できます。 最大20個までの不定形サイズを登録、呼出しできます。 インデックス紙: A4Tよこつうし、8.5 11Tよこつうし(インデックス数1 ~ 15) |
坪量 | 用紙の坪量を選択します。81 g/m2以上の坪量を選択すると、4種類の塗工紙が選択できます。 坪量単位は、切替えできます。切替えた単位は、その用紙条件を呼出したとき、機械状態画面やコピー画面にも表示されます。 | 坪量: 52-61 g/m2 62-74 g/m2 75-80 g/m2 81-91 g/m2 92-105 g/m2 106-135 g/m2 136-176 g/m2 177-216 g/m2 217-256 g/m2 257-300 g/m2 301-350 g/m2 351-400 g/m2 坪量単位切替: g/m2、四六判Kg、菊判Kg、A本判 kg、 トレイによって選択できる坪量が異なります。 ペーパーフィーダーユニット PF-707mまたはペーパーフィーダーユニットPF-711:52 g/m2 ~ 400 g/m2*2 くるみ製本機 PB-503 PBトレイ:81 g/m2 ~ 216 g/m2 折り機 FD-503ポストインサーター上段トレイ/下段トレイ:52 g/m2 ~ 300 g/m2 ポストインサーター PI-502上段トレイ/下段トレイ:52 g/m2 ~ 300 g/m2 速度設定: 高速、中速、低速(中速はAccurioPress C6100でのみ表示されます。) |
色紙 | 用紙の色を選択します。トレイに入っている用紙の色情報をわかりやすくします。 | 白色、ブルー、ゴールデンロッド、グレー、グリーン、アイボリー、オレンジ、ピンク、レッド、イエロー、クリーム、その他、ユーザー定義色 |
パンチ | パンチ穴がある用紙かどうかを選択します。パンチ穴のある用紙には、出力設定でパンチを選択してもパンチ穴をあけません。 | パンチ穴あり、パンチ穴なし |
表裏調整 | 両面印刷時に、印刷のオモテ面とウラ面の画像位置を合わせるため、オモテ、ウラでそれぞれ倍率(タテ倍、ヨコ倍)、イメージシフト(上下、左右)回転/Skew(回転補正、歪み補正)を調整します。表裏差またはチャート調整を使って調整することもできます。 品質最適化ユニットIQ-501が装着されていると、自動測定が表示されます。自動測定で定期調整をONにすると、一定期間ごとに自動で表裏調整を行います。 用紙の種類、用紙の銘柄、保管場所の温度差により、収縮率が異なるので、表裏調整は、用紙ごとに設定することをおすすめします。 ウラ面のヨコ倍率は、管理者設定の共通設定で、調整しないように設定することもできます。 | タテ倍率: オモテ/ウラ -1.00 ~ +1.00(1ステップ= 0.01%) ヨコ倍率: オモテ -1.00 ~ +1.00(1ステップ=0.01%)、ウラ -0.80 ~ +0.20(1ステップ= 0.01%) イメージシフト上下: オモテ/ウラ -10.0 mm ~ +10.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) イメージシフト左右: オモテ/ウラ -3.0 mm ~ +3.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) 回転: オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) Skew(歪み補正): オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) 定期調整:ON、OFF |
RUカール調整 | 出力紙のカール(円弧状の変形)を補正します。 また、加湿キット HM-101が中継搬送ユニット RU-511に装着されていると、加湿設定のONOFFを設定できます。 | カール調整: +2、+1.5、+1、+0.5、0、-0.5、-1、-1.5、-2、OFF 加湿設定:ON、OFF |
エアーブロー | 用紙に空気を吹きつけ、用紙種類によって発生する重送や紙づまりを防ぎます。 | ペーパーフィーダーユニット PF-707mまたはペーパーフィーダーユニットPF-711を装着の場合 くるみ製本機 PB-503を装着の場合 |
厚さ | イメージコントローラー IC-604が装着されていると、厚さが表示され、指定するを選択すると、トレイ内の用紙残量をより正確に算出します。 | 指定しない、指定する 調整範囲:0.050 mm ~ 0.500 mm |
エキスパート調整 | 転写、分離、定着の各プロセスや他の高度な調整の設定をします。 片寄り検知JAMについて詳しくは、プリントジョブJAM設定をごらんください。 エキスパート調整は初期設定で表示されていません。サービス実施店にお問い合わせください。 | 2次転写出力調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力調整(ウラ):-50 ~ +50 2次転写出力-先端調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力-先端調整(ウラ):-50 ~ +50 2次転写出力-後端調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力-後端調整(ウラ):-50 ~ +50 分離AC(オモテ):-50 ~ +50 分離AC(ウラ):-50 ~ +50 分離DC(オモテ):-30 ~ +30 分離DC(ウラ):-30 ~ +30 定着上ベルト中央温度(アイドリング):-20 ~ +20 定着上ベルト中央温度(プリント中):-20 ~ +20 定着上ベルト端部温度(アイドリング):-20 ~ +20 定着上ベルト端部温度(プリント中):-20 ~ +20 定着下加圧ローラー中央温度(アイドリング):-20 ~ +20 定着下加圧ローラー中央温度(プリント中):-20 ~ +20 先端イレース量:0 ~ +200 後端イレース量:0 ~ +200 レジストループ量(オモテ):-99 ~ +99 レジストループ量(ウラ):-99 ~ +99 IQ搬送ローラー速度調整: 定着速度調整(オモテ面):-200 ~ +200 定着速度調整(ウラ面補正量):-200 ~ +200 レジストローラー速度:-10 ~ +10 プレレジストループ量(オモテ):-99 ~ +99 総トナー量上限制御:する、しない トレイ別濃度調整(YMC):0(標準)、+1、+2、+3(最大) トレイ別濃度調整(K):0(標準)、+1、+2、+3(最大) 重送検知:検知する、検知しない 片寄り検知JAM:検知する、検知しない 中間転写分離設定:自動、ON、OFF 厚紙BKモード:ON、OFF 用紙レジスト補正機能:ON、OFF PFU用紙浮上タイミング:標準、遅い 定着下ローラー冷却ファン風量設定:標準、弱い、OFF 定着エアー分離 風量設定:弱く(1)~(7)強く、自動 PFU吸引風量設定:弱く(1)~(9)強く、自動(9) 出力紙さばき設定:ON(塗工紙)、ON(非塗工紙)、マニュアル、OFF、オフセット値(-50 ~ +100) |
出力紙濃度調整 | 調整メニュー画面の出力紙濃度調整 - 基本設定の出力紙濃度調整の使用をするにしたとき、出力紙濃度調整の設定ができます。 | 用紙別カラーセンサー調整値選択:デフォルト、登録調整値、OFF |
*1:ペーパーフィーダーユニットを複数装着した場合、1連目に取付けたユニットのトレイだけ対応できる最小サイズです。2連目、3連目に取付けたユニットのトレイの最小サイズは、139.7 mmです。
*2:351 g/m2 ~ 400 g/m2の用紙は、1連目下段トレイのみ対応しています。定形サイズはSRA3 たてつうし、A3 たてつうし、13 19 たてつうし、12 18 たてつうし、11 17 たてつうしのみ対応しています。不定形サイズはタテ279.4 mm ~ 330.2 mm、ヨコ420 mm ~ 487.7 mmのみ対応しています。
表裏調整について詳しくは、表裏調整の概要をごらんください。
RUカール調整について詳しくは、カール調整をごらんください。
出力紙濃度調整について詳しくは、出力紙濃度調整の概要をごらんください。
用紙種類と坪量を下表のように設定すると、用紙設定画面の個別設定変更画面に、JAM(紙づまり)を回避するための注意を表示します。
注意を表示するには、サービス実施店にお問い合わせください。
用紙種類 | 坪量 |
---|---|
普通紙、上質紙、カラー用紙 | 52-61 g/m2 |
62-74 g/m2 | |
75-80 g/m2 | |
塗工紙GL、塗工紙ML、塗工紙GO、塗工紙MO | 81-91 g/m2 |
92-105 g/m2 | |
106-135 g/m2 |