高度なコントローラーキャリブレーション(G7)

概要

日常的なコントローラーキャリブレーション(コントローラーキャリブレーションを参照)に加え、必要に応じて精度を測定して、Gray Step(グレーバランス)の測定結果などを確認します。グレーの色の標準状態に対する数値を参考にして、必要に応じて高度なコントローラーキャリブレーション(G7)を実行してください。

高度なコントローラーキャリブレーションの意味と目的

日常的なコントローラーキャリブレーション(コントローラーキャリブレーションを参照)では CMYK 各色の出力濃度を調整するのに対して、高度なコントローラーキャリブレーションでは、各単色(CMYK)を1次元カーブとして扱い、グレーバランスを制御することで、色再現の精度を高めます。詳しくは、キャリブレーションとはをごらんください。

Color Centro には、デフォルトでExact Color が設定されています。Exact Color が設定されているColor Centro にG7 キャリブレーションを追加設定して併用できません。G7 キャリブレーションに切替えるときは、サービス実施店にお問い合わせください。

推奨実施タイミング

  • 任意(精度測定を実施して、その結果、ΔCh(彩度の差分)などの数値が大きい場合)

想定環境

OS

Windows 7

アプリケーション

Color Centro 2.1

イメージコントローラー

イメージコントローラー IC-605

出力紙濃度調整

無効

測色器

i1Pro2

用紙種類/厚さ

塗工紙GL(A3)/128 g/m2

※画面例は、お使いの環境、およびアプリケーションのバージョンやリビジョンなどによって、実際の表示と異なることがあります。

作業フロー

精度を測定して結果を確認する

G7キャリブレーションを実行する

注意事項

精度を測定して結果を確認する

コントローラーキャリブレーションの実行後に、続けてキャリブレーションの精度を測定します。

測定後、CMYK濃度/グレーバランスなどの結果を確認して、高度なコントローラーキャリブレーションが必要かどうかを判断します。

  1. Color Centroでコントローラーキャリブレーションを実行します。

    • ほそくキャリブレーションを実行せずに、登録済みのキャリブレーションデータ、または現在のキャリブレーションデータを使用するときは、手順2から始めてください。

  2. キャリブレーションマネージャー画面で、2 キャリブレーション欄の精度測定をクリックします。

    キャリブレーションの精度測定画面が表示されます。

  3. 印刷をクリックします。

    測色器で測定するためのカラーチャートを印刷します。

  4. チャート印刷画面で、部数給紙トレイを設定します。設定後、印刷をクリックします。

    例:

    項目

    設定

    部数

    1

    給紙トレイ

    トレイ1

    チャートが印刷されます。チャートには、印刷日時、出力部数、および通し番号が印字されます。

  5. 測色器をコンピューターに接続して、開始をクリックします。

    例:ここでは、i1Pro2を接続します。

    • ほそく前もって測色器のデバイスドライバーをご使用のコンピューターにインストールしてください。詳しくは、測色器のマニュアルをごらんください。

    精度測定が開始されます。

  6. 測色器を使ってチャートを測定します。

    チャートの測定操作について詳しくは、コントローラーキャリブレーションをごらんください。

  7. キャリブレーションマネージャー画面で、測定結果(CMYK濃度/Gray Step)を確認します。

    CMYK濃度

    測定D-Max(最大濃度)が適正な範囲かどうか、グラフのターゲットキャリブ後濃度が近いかどうかなどを確認します。

    Gray Step

    Gray BalanceDelta-L*Δa*Δb*ΔChなどの数値を参考にして、グレーの再現性を確認します。

G7キャリブレーションを実行する

G7キャリブレーションを実施して色再現の精度を向上させます。

  1. キャリブレーションマネージャー画面で、3 G7キャリブレーション欄のG7キャリブレーション実行をクリックします。

    G7キャリブレーション実行画面が表示されます。

  2. 印刷をクリックします。

    測色器で測定するためのカラーチャートを印刷します。

    チャートが印刷されます。

  3. 開始をクリックします。

  4. 測色器を使ってチャートを測定します。チャート測定が終了したら、登録をクリックします。

    例:ここでは、i1Pro2を使用して測定しています。

    • ほそく測定したキャリブレーションデータをイメージコントローラーに登録することで、印刷に適用できます。

  5. 情報画面でOKをクリックします。

    キャリブレーションテーブルがイメージコントローラーに登録されます。

  6. キャリブレーションマネージャー画面で、3 G7キャリブレーション欄の精度測定をクリックします。

    G7キャリブレーションの精度測定画面が表示されます。

  7. 印刷をクリックします。

    測色器で測定するためのカラーチャートを印刷します。

    チャートが印刷されます。

  8. 開始をクリックします。

  9. 測色器を使ってチャートを測定します。チャート測定が終了したら、OKをクリックします。

    • ほそく精度確認の結果、ΔChおよびΔE*の値がG7の基準からはずれている場合は、ダイアログが表示されます。ダイアログでは、目標範囲におさめるようにキャリブレーションテーブルを再計算して登録するか、そのまま登録するかを選択できます。再計算する場合は、実行する前に現状の補正データについてレポートを出力できます。

    • ほそく再計算した場合は、実行した後に手順6に戻って精度測定することをおすすめします。

  10. キャリブレーションマネージャー画面で、測定結果(CMYK濃度/Gray Step)を確認します。

    精度測定が完了すると、CMYK濃度/Gray Step(グレーバランス)の測定結果が表示されます。
     CMYK 濃度
    測定D-Max(最大濃度)が適正な範囲かどうか、グラフのターゲットキャリブ後濃度が近いかどうかなどを確認します。
     Gray Step
    Gray BalanceDelta-L*Δa*Δb*ΔChなどの数値を参考にして、グレーの再現性を確認します。

    • ほそくレポート印刷をクリックすると、G7キャリブレーションの測定結果を印刷することができます。