出力紙濃度調整の概要

出力紙濃度調整は

  • インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501ありの場合は、インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501で自動調整されます。

  • インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501なしの場合は、中継搬送ユニット RU-518で調整を行います。

ここでは、インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501なしで、中継搬送ユニット RU-518で調整を行う場合について説明します。

ガンマ補正は、通常、機械内部のIDCセンサーで行います。本機は、そのほかにオプションの中継搬送ユニット RU-518に取りつけられた濃度センサーでガンマ補正用のチャートを読取り、補正できます。この場合、実際に出力したチャート画像を読取って補正対象にするため、2次転写ユニット、定着ユニットの状態および用紙特性を反映したガンマ補正ができます。ここでは、中継搬送ユニット RU-518に取りつけられた濃度センサーでガンマ補正(以後、出力紙濃度調整といいます)を行う手順を説明します。

中継搬送ユニット RU-518のセンサー使用時の出力紙濃度調整には、定期調整(自動調整)および手動調整があります。

参照
  • 濃度センサーを使用した出力紙濃度調整について詳しくは、IDCセンサー調整をごらんください。

出力紙濃度調整には、補正時に読取った比較するチャートのほかに、補正元になるセンサー調整値が必要です。

センサー調整値には、下記の2種類があります。

  • 出荷時にはじめから設定されているセンサー調整値(デフォルトセンサー調整値)

  • 任意の用紙種類とスクリーンに合わせたセンサー調整値(用紙別カラーセンサー調整値(カスタムセンサー調整値))

定期調整(自動調整)を行うときは、用紙設定出力紙濃度調整で設定されているセンサー調整値で補正されます。手動調整を行うときは、いずれかを選択できます。詳しくは、定期調整(自動調整)または手動調整をごらんください。

また、用紙別カラーセンサー調整値は、事前に測色器FD-9i1iSisXL(アイワンアイシスXL)、i1Pro(アイワンプロ)またはi1Pro2(アイワンプロ2)、またはFD-5 BTを使い、本機に登録します。詳しくは、用紙別カラーセンサー調整値を登録するをごらんください。

参考
  • 普通紙と塗工紙、のように異なる用紙特性を考慮した補正を高精度に行いたいときには、センサー調整値(用紙別カラーセンサー調整値)が必要になります。

  • 色紙については、ご使用にならないでください。

出力紙濃度調整を行うと、中継搬送ユニット RU-518の濃度センサーで読取る出力紙濃度調整用のチャート(出力紙濃度補正チャート・色彩補正チャート・確認チャート)が出力されます。定期調整(自動調整)のときは、チャートトレイ設定で設定したトレイから給紙されます。手動調整のときは、印刷モードで選択したトレイから給紙されます。

  • 出力される枚数は、出力用紙サイズ、動作モード、補正の種類によって異なります。

出力用紙サイズ

詳細

動作モード

補正の種類

出力枚数

出力紙濃度補正チャート

色彩補正チャート

確認チャート

大サイズ

長さ(X)が271.0 mm、幅(Y)が168.0 mmより大きいサイズ

高精細

ターゲットガンマ作成

3枚

8枚

色彩補正

8枚

1枚

標準

ターゲットガンマ作成

3枚

8枚

色彩補正

2枚

1枚

中サイズ

長さ(X)が210.0 mm ~ 270.9 mm、幅(Y)が168.0 mmより大きいサイズ

高精細

ターゲットガンマ作成

4枚

11枚

色彩補正

11枚

1枚

標準

ターゲットガンマ作成

4枚

11枚

色彩補正

3枚

1枚

小サイズ

長さ(X)が210.0 mm未満、幅(Y)が168.0 mm以下のサイズ

チャートトレイ設定するのときは、その設定に従って大サイズまたは中サイズを出力する。しないのときは、0枚(補正しない)。

※長さ(X)と幅(Y)の定義

※補正の種類

以下の2種類があります。定期調整(自動調整)と手動調整で、種類は同じです。
・出力紙濃度補正(ターゲットガンマ作成):出力するジョブのカラーセンサー調整値・用紙種類・スクリーンのすべてが合致するターゲットガンマが本機に登録されていないとき、ジョブの条件(カラーセンサー調整値・用紙種類・スクリーン)用に、あらたなターゲットガンマを作成(登録)する為に行います。
・色彩補正(キャリブレーション):登録されているターゲットガンマに対するズレを中継搬送ユニット RU-518の濃度センサーで検出し、ズレを補正する為に行います。定期調整(自動調整)でジョブ動作中を選択しているときは、本機が必要と判断したタイミングで自動的に実行されます。

 

※出力紙濃度補正チャート

出力紙濃度補正(ターゲットガンマ作成)を行うときに出力されます。また、ターゲットガンマの再作成が必要と本機が判断したとき、自動的に出力されます。

 

※色彩補正チャート

出力紙濃度補正(ターゲットガンマ作成)と、色彩補正の両方で出力されます。

 

※確認チャート

色彩補正を行った後、自動的に出力されます。中継搬送ユニット RU-518の濃度センサーでこのチャートを測定し、補正(調整)後の結果を画面上で確認することができます。

参考
  • チャート出力した枚数は、プリントカウントします。