観音折り位置の調整

観音折りの折り位置を調整します。

例として、折り2の位置を1 mm広げる場合の調整方法を説明します。

■観音折り位置調整の意味と目的

  • 観音折りの折り位置がズレているときに、折り1/折り2/折り3に対して、数値を指定して折り位置を調整します。

  • 折り1/折り3の場合

  • 「-」の数値:折りの幅を狭くします(ほかの折りの幅は広がります)。

    「+」の数値:折りの幅を広くします(ほかの折りの幅は狭まります)。

  • 折り2の場合

  • 「-」の数値:折りの幅を広くします(ほかの折りの幅は狭まります)。

    「+」の数値:折りの幅を狭くします(ほかの折りの幅は広がります)。

重要
  • 折り1、折り2、折り3のいずれも調整するときは、折り1から順に調整します。折り1の位置は用紙先端を、折り2の位置は折り1の位置を、折り3の位置は折り2の位置をそれぞれ基準とします。手順1のa、bおよびc寸法は、どの折り位置を変えても変化します。

参考
  • 観音折りでは、折り1 ~ 折り3の3つの折りがあります(手順1の図を参照)。各折りに対して位置を調整することができます。

■推奨実施タイミング

  • 観音折りの折り位置がズレているとき

■想定環境

イメージコントローラー

イメージコントローラー IC-604

装着フィニッシャー

折り機 FD-503

※画面例は、お使いの環境などによって、実際の表示と異なることがあります。

  1. 折り位置のズレを定規などで計測します。

    図の a~c のサイズを計測し、必要に応じて調整します。

    ここではaの幅を1 mm短くする例を説明しています。

    • ほそく(1)折り1/(2)折り2/(3)折り3

    *は排紙方向です。

  2. 本体のタッチパネルで、機械状態画面の調整を押します。

  3. 調整メニュー画面のフィニッシャー調整を押します。

  4. フィニッシャー調整マルチ折り機調整を押します。

  5. マルチ折り機調整マルチ折り機(折り)調整を押します。

  6. マルチ折り機(折り)調整観音折り位置調整を押します。

  7. 調整する用紙サイズを押して、折り1折り2折り3を押します。調整する数値を入力して、セットを押します。

    例:A3(横)の折り2の幅を1 mm広げます。

    項目

    設定

    A3(横)―折り2

    折り2の幅を1 mm広くする(-10)

    • +/-10セットの順に押すと、入力値が[-10]となり、折り2の幅(手順1の図中a)が1 mm広くなります。

    • ほそく画面上のテンキーを押して数値を設定します。

    • ほそく+/-で数値のプラス/マイナスを選択します。

    • ほそく数値は、0.1 mm刻みになります(1=0.1 mm)。

    • ほそく個別の用紙サイズを選択して数値を入力すると、個別の用紙サイズの入力値+全サイズへのオフセットの入力値が設定量になります。

    • ほそく印刷モードへを押すと印刷モードに変わり、原稿を印刷することができます。

  8. 原稿を観音折りで再出力して、折り位置のズレを確認します。

    ズレがなくなるまで、上記の手順を繰り返してください。