用紙設定には、用紙条件を設定する対象によって種類が2つあります。
1つは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定です。
もう1つは、使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定です。
ここでは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定を説明します。設定した用紙条件を登録する方法も説明します。
ジョブ実行中でも、そのジョブで使用していないトレイの用紙設定を変更できます。ただし、キーがグレーアウトしている用紙設定は変更できません。
使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定について詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
USB接続の外付け記憶媒体を使って、登録した用紙条件をインポートしたり、エクスポートしたりできます。詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
用紙設定は、下記の給紙トレイに設定します。
本体トレイ(トレイ1、トレイ2)
ペーパーフィーダーユニット PF-602mのトレイ(トレイ3、トレイ4)
ペーパーフィーダーユニット PF-707mのトレイ(トレイ3~トレイ11)
マルチ手差し給紙ユニット MB-506(手差し)
マルチ手差し給紙ユニット MB-508(手差し)
大容量給紙ユニット LU-202mのトレイ(トレイ3)
大容量給紙ユニット LU-202XLのトレイ(トレイ3)
大容量給紙ユニット LU-202XLmのトレイ(トレイ3、トレイ6)
長尺トレイユニット MK-740、長尺排紙強化ユニット MK-740m(手差しを選択して設定します)
折り機 FD-503のポストインサーターの上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
フィニッシャー FS-532に装着するポストインサーター PI-502の上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
くるみ製本機 PB-503の表紙トレイ(PB)
使用するトレイのための用紙設定は、下記の用紙条件で構成され、任意に設定します。用紙条件によっては、選択項目のキーがグレーアウトして選択できないときがあります。
変更項目 | 説明 | 選択項目 |
---|---|---|
用紙種類 | 用紙表面のなめらかさによって7種類に分類します。 用紙種類について詳しくは、用紙の種類をごらんください。 | 用紙種類: 普通紙、上質紙、カラー用紙、塗工紙GL、塗工紙ML、塗工紙GO、塗工紙MO、エンボス紙*1 |
用紙プロファイル名 | 給紙トレイに用紙条件を設定するときは、入力できません。給紙トレイに設定した用紙条件を登録するとき、用紙プロファイル名を入力します。 | 全角で25文字、半角で50文字まで名前を入力できます。 |
用紙サイズ | 定形サイズを選択すると、そのトレイにセットされている用紙の定形サイズを検知します。 不定形サイズは、任意のサイズを入力します。事前に登録した不定形サイズを呼出して設定できます。 インデックス紙は、A4Tよこつうし、8.5 11Tよこつうしから選択し、インデックス数を設定します。 | 定形サイズ: 検知する定形サイズは、給紙トレイによって異なります。 不定形サイズ: トレイ1の場合、タテ139.7 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 431.8 mm トレイ2の場合、タテ139.7 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 487.7 mm トレイ3(ペーパーフィーダーユニット PF-602m)の場合、タテ100.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 487.7 mm トレイ4(ペーパーフィーダーユニット PF-602m)の場合、タテ100.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ148.0 mm ~ 487.7 mm トレイ3~トレイ11(ペーパーフィーダーユニット PF-707m)の場合、タテ100.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ148.0 mm ~ 487.7 mm トレイ3(大容量給紙ユニット LU-202m)の場合、タテ210.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 487.7 mm トレイ3(大容量給紙ユニット LU-202XL)の場合、タテ210.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 762.0 mm トレイ3、トレイ6(大容量給紙ユニット LU-202XLm)の場合、タテ210.0 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 762.0 mm 手差し(マルチ手差し給紙ユニット MB-506、マルチ手差し給紙ユニット MB-508)の場合、タテ139.7 mm ~ 330.2 mm、ヨコ182.0 mm ~ 431.8 mm 長尺トレイユニット MK-740、長尺排紙強化ユニット MK-740mの場合、タテ100.0 mm ~ 330.2 mm*2、ヨコ148.0 mm ~ 1300.0 mm 折り機 FD-503 のポストインサータートレイの場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 483.0 mm フィニッシャー FS-531またはフィニッシャー FS-612にポストインサーター PI-502(上段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 330.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 297.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(上段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 330.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 297.0 mm フィニッシャー FS-531またはフィニッシャー FS-612にポストインサーター PI-502(下段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 330.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 482.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(下段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 330.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 482.0 mm くるみ製本機 PB-503の表紙トレイの場合、タテ139.0 mm ~ 307.0 mm、ヨコ279.0 mm ~ 472.0 mmの範囲で設定できます。 最大20個までの不定形サイズを登録、呼出しできます。 インデックス紙: A4Tよこつうし、8.5 11Tよこつうし(インデックス数1 ~ 15) |
坪量 | 用紙の坪量を選択します。81 g/m2以上の坪量を選択すると、4種類の塗工紙が選択できます。 坪量単位は、切替えできます。切替えた単位は、その用紙条件を呼出したとき、機械状態画面やコピー画面にも表示されます。 | 坪量: (1)62-74 g/m2 (2)75-80 g/m2 (3)81-91 g/m2 (4)92-105 g/m2 (5)106-135 g/m2 (6)136-176 g/m2 (7)177-216 g/m2 (8)217-256 g/m2 (9)257-300 g/m2 (10)301-350 g/m2 坪量単位切替: g/m2、四六判kg、菊判kg、A本判 kg、 トレイによって選択できる坪量が異なります。 本体トレイ(トレイ1、トレイ2):62 g/m2 ~ 256 g/m2 ペーパーフィーダーユニット PF-602mの上段トレイ(トレイ3):62 g/m2 ~ 256 g/m2 ペーパーフィーダーユニット PF-602mの下段トレイ(トレイ4):62 g/m2 ~ 300 g/m2 ペーパーフィーダーユニット PF-707m(トレイ3~トレイ11):62 g/m2 ~ 350 g/m2*3 大容量給紙ユニット LU-202m(トレイ3):62 g/m2 ~ 300 g/m2 大容量給紙ユニット LU-202XL(トレイ3)、大容量給紙ユニット LU-202XLm(トレイ3、トレイ6):62 g/m2 ~ 300 g/m2(タテ210.0 mm~330.2 mm、ヨコ182.0 mm~487.7 mmの用紙)、128 g/m2 ~ 300 g/m2(タテ210.0 mm~330.2 mm、ヨコ487.8 mm~762.0 mmの用紙) マルチ手差し給紙ユニット MB-506(手差し):62 g/m2 ~ 350 g/m2 マルチ手差し給紙ユニット MB-508(手差し):62 g/m2 ~ 300 g/m2 長尺トレイユニット MK-740、長尺排紙強化ユニット MK-740m:128 g/m2 ~ 256 g/m2*4 くるみ製本機 PB-503 の表紙トレイ:81 g/m2 ~ 216 g/m2 折り機 FD-503のポストインサーターの上段トレイ/下段トレイは、くるみ製本機 PB-503が装着されていると、くるみ製本の表紙仕様のため、81 g/m2 ~ 216 g/m2 の範囲の坪量を設定します。くるみ製本機 PB-503が装着されていないときは、用紙設定で坪量を設定しませんが、50 g/m2 ~ 300 g/m2の用紙をセットできます。 ポストインサーター PI-502の上段トレイ/下段トレイは、用紙設定で坪量を設定しませんが、50 g/m2 ~ 200 g/m2の用紙をセットできます。 速度設定: 高速(坪量が216 g/m2以下の場合に選択できます。)、中速(坪量が256 g/m2以下の場合に選択できます。)、低速(坪量が217 g/m2以上の場合に選択できます。)、自動切換え |
色紙 | 用紙の色を選択します。トレイに入っている用紙の色情報をわかりやすくします。 | 色紙: 白色、ブルー、ゴールデンロッド、グレー、グリーン、アイボリー、オレンジ、ピンク、レッド、イエロー、クリーム、その他、ユーザー定義色 |
パンチ | パンチ穴がある用紙かどうかを選択します。パンチ穴のある用紙には、出力設定でパンチを選択してもパンチ穴をあけません。 | パンチ: パンチ穴あり、パンチ穴なし |
表裏調整 | 両面印刷時に、印刷のオモテ面とウラ面の画像位置を合わせるため、オモテ、ウラでそれぞれ倍率(タテ倍、ヨコ倍)、イメージシフト(上下、左右)回転/Skew(回転補正、歪み補正)を調整します。表裏差またはチャート調整を使って調整することもできます。 インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501が装着されていると、自動測定が表示されます。自動測定で定期調整をONにすると、一定期間ごとに自動で表裏調整を行います。 用紙の種類、用紙の銘柄、保管場所の温度差により、収縮率が異なるので、表裏調整は、用紙ごとに設定することをおすすめします。 ウラ面のヨコ倍率は、管理者設定の共通設定で、調整しないように設定することもできます。 | 倍率タテ倍: オモテ/ウラ -1.00 ~ +1.00(1ステップ= 0.01%) 倍率ヨコ倍: オモテ -1.00 ~ +1.00(1ステップ=0.01%)、ウラ -0.80 ~ +0.80(1ステップ= 0.01%) イメージシフト上下: オモテ/ウラ -10.0 mm ~ +10.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) イメージシフト左右: オモテ/ウラ -3.0 mm ~ +3.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) 回転: オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) Skew(歪み補正): オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) 定期調整:ON、OFF |
RUカール調整 | 出力紙のカール(円弧状の変形)を補正します。 また、加湿キット HM-103が中継搬送ユニット RU-518に装着されていると、加湿設定のONOFFを設定できます。 | RUカール調整: ON、OFF、リセット -10 ~ +10 加湿設定:自動、OFF 加湿量:標準、多い |
エアーブロー | 用紙に空気を吹きつけ、用紙種類によって発生する重送や紙づまりを防ぎます。 | ペーパーフィーダーユニット PF-602mを装着の場合 自動、ON(強)、ON(弱)、OFF ペーパーフィーダーユニット PF-707mを装着の場合 自動、手動 手動選択時に以下の設定ができます。 先端風量設定:弱く 1 ~ 9 強く サイド風量設定:弱く 1 ~ 9 強く、OFF 大容量給紙ユニット LU-202m、大容量給紙ユニット LU-202XL、大容量給紙ユニット LU-202XLm、またはくるみ製本機 PB-503を装着の場合 自動、ON、OFF |
厚さ | イメージコントローラー IC-605が装着されていると、厚さが表示され、指定するを選択すると、トレイ内の用紙残量をより正確に算出します。 | 指定しない、指定する 調整範囲:0.050 mm ~ 0.500 mm |
エキスパート調整 | 転写、分離、定着の各プロセスや他の高度な調整の設定をします。 片寄り検知JAMについて詳しくは、プリントジョブJAM設定をごらんください。 エキスパート調整は初期設定で表示されていません。サービス実施店にお問い合わせください。 | 2次転写出力調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力調整(ウラ):-50 ~ +50 2次転写出力-先端調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力-先端調整(ウラ):-50 ~ +50 2次転写出力-後端調整(オモテ):-50 ~ +50 2次転写出力-後端調整(ウラ):-50 ~ +50 分離AC(オモテ):-600 ~ +600 分離AC(ウラ):-600 ~ +600 分離DC(オモテ):-60 ~ +60 分離DC(ウラ):-60 ~ +60 定着上ローラー温度:-20 ~ +20 先端イレース量:0 ~ +200 定着端部と中央の温度差:-10 ~ +10 定着下ローラー温度:-15 ~ +70 後端イレース量:0 ~ +200 反転排紙タイミング調整:0 ~ +10 ADU反転排紙タイミング調整:-6 ~ +6 定着速度調整(オモテ面):-200 ~ +200 定着速度調整(ウラ面補正量):-200 ~ +200 レジストループ量(オモテ):-99 ~ +99 レジストループ量(ウラ):-99 ~ +99 IQ搬送ローラー速度調整:0 ~ +20 レジスト速度:-50 ~ +50 反転デカーラー速度:-200 ~ +200 反転速度(反転排紙下):-200 ~ +200 反転速度(ADU):-200 ~ +200 長尺反転速度1:-200 ~ +200 排紙デカーラー速度:-200 ~ +200 レジスト速度(長尺):-50 ~ +50 長尺反転速度2:-200 ~ +200 反転ゲート切替えタイミング:-30 ~ +30 RU速度調整(長尺):-100 ~ +100 プレレジストループ量(オモテ)*5:-99 ~ +99 プレレジストループ量(1連目連結部)*5:-99 ~ +99 プレレジストループ量(2連目連結部)*5:-99 ~ +99 プレレジストループ量(手差し連結部)*5:-99 ~ +99 プレレジストループ量(トレイ6連結部)*5:-99 ~ +99 定着初期温度アップ:自動、しない 2次転写押圧力:自動、高い、普通、低い CPMダウン:通常、ダウン 総トナー量上限制御:する、しない トレイ別濃度調整(YMC):0(標準)、+1、+2、+3(最大) トレイ別濃度調整(K):0(標準)、+1、+2、+3(最大) 片寄り検知JAM:検知する、検知しない 重送検知:検知する、検知しない 中間転写分離設定:自動、ON、OFF 厚紙BKモード:ON、OFF 用紙レジスト補正レベル:0(標準)、-1、-2 排紙カール調整:自動、0、+1、+2 反転排紙カール調整:自動、0、+1、+2 給紙アシスト設定:自動、手動、生産性優先、給紙性優先 片寄り調整(オモテ):する(白紙)、する(追い刷り)、しない、検知設定、(1)検知位置(5~25mm)、紙色(薄い)、紙色(濃い) 片寄り調整(ウラ):する(白紙)、する(追い刷り)、しない、検知設定、(1)検知位置(5~25mm)、紙色(薄い)、紙色(濃い) 搖動設定:自動、手動 定着エアー分離 風量設定:弱く(1)~(7)強く、自動(3) 定着圧切替え:自動、普通、弱い 高剛度紙モード:する、しない PFU吸引風量設定:弱く(1)~(9)強く、自動(9) 出力紙さばき設定:ON(非塗工紙)、マニュアル、OFF、オフセット値、オフセット値(-50~100) 排紙冷却風量調整:弱く(0)~(8)強く、自動(0) |
出力紙濃度調整 | 調整 - 画質調整 - 出力紙濃度調整 - 基本設定で、出力紙濃度調整の使用をするにしたときに、出力紙濃度調整の設定ができます。 | 用紙別カラーセンサー調整値選択:デフォルト、登録調整値、OFF |
*1:国や地域によってエンボス紙がデフォルトで表示されない場合があります。エンボス紙をお使いになりたいときはサービス実施店にお問い合わせください。
*2:用紙幅(タテ)が279 mm未満の長尺用紙は、用紙の種類や環境条件によっては、正しく印刷できない場合があります。
*3:301~350 g/m2はA3~SRA3の用紙に限ります。
*4:坪量ではこの範囲以外も選択できますが、長尺用紙はこの範囲の用紙をご使用ください。
*5:設定したプレレジストループ量は、プレレジスト量調整に加算されます。
表裏調整について詳しくは、表裏調整の概要をごらんください。
RUカール調整について詳しくは、RUカール調整をごらんください。
出力紙濃度調整について詳しくは、出力紙濃度調整の概要をごらんください。
用紙種類と坪量を下表のように設定すると、用紙設定画面の個別設定変更画面に、JAM(紙づまり)を回避するための注意を表示します。
注意を表示するには、サービス実施店にお問い合わせください。
用紙種類 | 坪量 |
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普通紙、上質紙、カラー用紙 | 62-74 g/m2 |
75-80 g/m2 | |
塗工紙GL、塗工紙ML、塗工紙GO、塗工紙MO | 81-91 g/m2 |
92-105 g/m2 | |
106-135 g/m2 |