用紙設定には、用紙条件を設定する対象によって種類が2つあります。
1つは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定です。
もう1つは、使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定です。
ここでは、給紙トレイに用紙条件を設定する用紙設定を説明します。設定した用紙条件を登録する方法も説明します。
ジョブ実行中でも、そのジョブで使用していないトレイの用紙設定を変更できます。ただし、キーがグレーアウトしている用紙設定は変更できません。
使用する用紙に合わせて用紙条件を登録する用紙設定について詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
USB接続の外付け記憶媒体を使って、登録した用紙条件をインポートしたり、エクスポートしたりできます。詳しくは、用紙設定:用紙プロファイル設定をごらんください。
用紙設定は、下記の給紙トレイに設定します。
本体トレイ(トレイ1~トレイ2)
ペーパーフィーダーユニット PF-709のトレイ(トレイ3~トレイ8)
ペーパーフィーダーユニット PF-710のトレイ(トレイ3~トレイ11)
大容量ポストインサーター PI-PFU(PI-PFU1~PI-PFU3)
折り機 FD-503のポストインサーターの上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
フィニッシャー FS-532に装着するポストインサーター PI-502の上段トレイ/下段トレイ(PI1、PI2)
くるみ製本機 PB-503の表紙トレイ(PB)
使用するトレイのための用紙設定は、下記の用紙条件で構成され、任意に設定します。用紙条件によっては、選択項目のキーがグレーアウトして選択できないときがあります。
変更項目 | 説明 | 選択項目 |
---|---|---|
用紙種類 | 用紙表面のなめらかさによって8種類に分類します。 用紙種類について詳しくは、用紙の種類をごらんください。 | 用紙種類: 普通紙、上質紙、塗工紙、追い刷り紙、書籍用紙、ラフ紙、未印字挿入紙、エンボス紙 |
用紙プロファイル名 | 給紙トレイに用紙条件を設定するときは、入力できません。給紙トレイに設定した用紙条件を登録するとき、用紙プロファイル名を入力します。 | 全角で25文字、半角で50文字まで名前を入力できます。 |
用紙サイズ | 定形サイズを選択すると、そのトレイにセットされている用紙の定形サイズを検知します。 不定形サイズは、任意のサイズを入力します。事前に登録した不定形サイズを呼出して設定できます。 インデックス紙は、A4T たてつうし/よこつうし、8.5 11T たてつうし/よこつうしから選択し、インデックス数を設定します。 | 定型サイズ: 検知する定形サイズは、給紙トレイによって異なります。 不定形サイズ: トレイ1、トレイ2の場合、タテ182.0 mm ~ 324.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 463.0 mm トレイ3~トレイ11(ペーパーフィーダーユニット PF-710)の場合、タテ95.0 mm ~ 324.0 mm、ヨコ133.0 mm ~ 483.0 mm 大容量ポストインサーター PI-PFUのPFU1トレイ~PFU3トレイの場合、タテ139.0 mm ~ 324.0 mm、ヨコ133.0 mm ~ 483.0 mm 折り機 FD-503 のポストインサータートレイの場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 483.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(上段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 297.0 mm フィニッシャー FS-532にポストインサーター PI-502(下段)を装着した場合、タテ182.0 mm ~ 331.0 mm、ヨコ139.0 mm ~ 488.0 mm くるみ製本機 PB-503のPBトレイの場合、タテ139.0 mm ~ 307.0 mm、ヨコ279.0 mm ~ 472.0 mmの範囲で設定できます。 最大20個までの不定形サイズを登録、呼出しできます。 インデックス紙: A4T たてつうし*/よこつうし、8.5 11T たてつうし*/よこつうし(インデックス数1 ~ 15) *:トレイ1~トレイ2(本体トレイ)、トレイ3~トレイ8(ペーパーフィーダーユニット PF-709)、折り機 FD-503のポストインサータートレイのみ。 |
坪量 | 用紙の坪量を選択します。 301 - 350 g/m2の用紙をセットできるのは、ペーパーフィーダーユニット PF-709のトレイ3~トレイ8、ペーパーフィーダーユニット PF-710のトレイ3~トレイ11、大容量ポストインサーター PI-PFUのPFU1トレイ~PFU3です。用紙種類で書籍用紙、またはラフ紙を選択すると、217 g/m2以上の坪量を選択できません。また、エンボス紙を選択すると、74 g/m2以下、および217 g/m2以上の坪量を選択できません。 | 坪量: (1)40-49 g/m2 (2)50-54 g/m2 (3)55-61 g/m2 (4)62-74 g/m2 (5)75-80 g/m2 (6)81-91 g/m2 (7)92-105 g/m2 (8)106-135 g/m2 (9)136-162 g/m2 (10)163-216 g/m2 (11)217-256 g/m2 (12)257-300 g/m2 (13)301-350 g/m2 坪量単位切替: g/m2、四六判kg、菊判kg、A本判 kg、 トレイによって選択できる坪量が異なります。 本体トレイ、ペーパーフィーダーユニット PF-709の上段トレイ、下段トレイ(トレイ3、トレイ5、トレイ6、トレイ8):40 g/m2 ~ 300 g/m2 ペーパーフィーダーユニット PF-709の中段トレイ(トレイ4、トレイ7)、ペーパーフィーダーユニット PF-710または、大容量ポストインサーター PI-PFU:40 g/m2 ~ 350 g/m2 くるみ製本機 PB-503 PBトレイ:81 g/m2 ~ 216 g/m2 折り機 FD-503ポストインサーター上段トレイ/下段トレイ:50 g/m2 ~ 300 g/m2 ポストインサーター PI-502上段トレイ/下段トレイ:50 g/m2 ~ 300 g/m2 |
色紙 | 用紙の色を選択します。トレイに入っている用紙の色情報をわかりやすくします。 | 色紙: 白色、ブルー、ゴールデンロッド、グレー、グリーン、アイボリー、オレンジ、ピンク、レッド、イエロー、クリーム、クリアホワイト、その他、ユーザー定義色 |
パンチ | パンチ穴がある用紙かどうかを選択します。パンチ穴のある用紙には、出力設定でパンチを選択してもパンチ穴をあけません。 | パンチ: パンチ穴あり、パンチ穴なし |
表裏調整 | 両面印刷時に、印刷のオモテ面とウラ面の画像位置を合わせるため、オモテ、ウラでそれぞれ倍率(タテ倍、ヨコ倍)、イメージシフト(上下、左右)回転/Skew(回転補正、歪み補正)を調整します。表裏差またはチャート調整を使って調整することもできます。 インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501が装着されていると、自動測定が表示されます。自動測定で定期調整をONにすると、一定期間ごとに自動で表裏調整を行います。 用紙の種類、用紙の銘柄、保管場所の温度差により、収縮率が異なるので、表裏調整は、用紙ごとに設定することをおすすめします。 ウラ面のヨコ倍率は、管理者設定の共通設定で、調整しないように設定することもできます。 | 倍率タテ倍: オモテ/ウラ -1.00 ~ +1.00(1ステップ= 0.01%) 倍率ヨコ倍: オモテ/ウラ -0.50 ~ +0.50(1ステップ= 0.01%) イメージシフト上下: オモテ/ウラ -10.0 mm ~ +10.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) イメージシフト左右: オモテ/ウラ -10.0 mm ~ +10.0 mm(1ステップ= 0.1 mm) 回転: オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) Skew(歪み補正): オモテ/ウラ -1.00~+1.00(1ステップ=0.01) 定期調整:ON、OFF |
RUカール調整 | 出力紙のカール(円弧状の変形)を補正します。 また、加湿キット HM-103が中継搬送ユニット RU-518に装着されていると、加湿設定のONOFFを設定できます。 | RUカール調整: ON、OFF、リセット -10 ~ +10 加湿設定:ON、OFF |
エアーブロー | 用紙に空気を吹きつけ、用紙種類によって発生する重送や紙づまりを防ぎます。 | 本体トレイの場合またはペーパーフィーダーユニット PF-709を装着の場合 自動、ON、OFF ペーパーフィーダーユニットPF-710を装着の場合 自動、手動 手動選択時に以下の設定ができます。 先端風量設定:弱く 1 ~ 9 強く サイド風量設定:弱く 1 ~ 9 強く くるみ製本機 PB-503を装着の場合 ON、OFF |
エキスパート調整 | 先端1オフセット(オモテ)~先端3オフセット(ウラ)、画像オフセット(オモテ)、画像オフセット(ウラ)、先端イレース量/後端イレース量、定着温度調整、IQ搬送ローラー速度調整、定着圧接力設定、プロセス速度設定、スクリーンによるプロセス速度ダウン設定、エンボス紙濃度レベル設定、先端転写設定、片寄り検知JAM、重送検知、曲がり検知設定、定着PPMダウン、転写圧設定、転写ベルトクリーニング設定、定着しわ低減設定、片寄り調整(オモテ)、片寄り調整(ウラ)、PFU先端エアーシャッター設定、PFU用紙浮上タイミング、PFUプレレジストローラー逆転制御の設定をします。 | 先端1オフセット(オモテ):-128 ~ +127 先端1オフセット(ウラ):-128 ~ +127 先端2オフセット(オモテ):-128 ~ +127 先端2オフセット(ウラ):-128 ~ +127 先端3オフセット(オモテ):-128 ~ +127 先端3オフセット(ウラ):-128 ~ +127 画像オフセット(オモテ):-128 ~ +127 画像オフセット(ウラ):-128 ~ +127 先端イレース量:0 ~ +200 後端イレース量:0 ~ +200 定着温度調整:-15 ~ +15 IQ搬送ローラー速度調整:0 ~ +20 定着圧接力設定:デフォルト圧接力、圧接力微小、圧接力小、圧接力中、圧接力大 プロセス速度調整:デフォルト、高速、中高速*1、中速、低速 スクリーンによるプロセス速度ダウン設定*2:する、しない エンボス紙濃度レベル設定*3:レベル1、レベル2、レベル3 先端転写設定:分離優先、自動、先端画像優先、分離レベル+1、分離レベル+2、分離レベル+3 片寄り検知JAM:検知する、検知しない 重送検知:検知する、検知しない 曲がり検知設定:1.0%、0.5%、OFF 定着PPMダウン:ダウンあり(手動)、ダウンあり(自動)、ダウンなし 転写圧設定*4:自動、転写圧1(手動)、転写圧2(手動) 転写ベルトクリーニング設定:標準、設定1、設定2 定着しわ低減設定:デフォルト、低減レベル1、低減レベル2、低減レベル3 片寄り調整(オモテ):する(白紙)、する(追い刷り)、しない、検知設定 範囲:1 ~ 10 片寄り調整(ウラ):する(白紙)、する(追い刷り)、しない、検知設定 範囲:1 ~ 10 PFU先端エアーシャッター設定*5:自動(-1)、手動(-1、+1、+2、OFF) PFU用紙浮上タイミング*5:自動(早い)、手動(早い、遅い) PFUプレレジストローラー逆転制御*5:自動(なし)、手動(あり、なし) |
カール調整 | 出力紙のカールを補正するかどうかを選択します。 | 上側に矯正、下側に矯正、OFF |
出力紙濃度調整 | 調整 - 画質調整-出力紙濃度調整 - 基本設定で出力紙濃度調整の使用をするにしたときに、出力紙濃度調整の設定ができます。 | 用紙別カラーセンサー調整値選択:デフォルト、登録調整値、OFF |
*1:AccurioPress 6120では、中高速は選択できません。
*2:AccurioPress 6120では設定できません。
*3:用紙種類でエンボス紙を選択した場合に設定できます。
*4:坪量で(9)136-162 g/m2を選択した場合に設定できます。
*5:ペーパーフィーダーユニット PF-710を装着した場合に設定できます。
表裏調整について詳しくは、表裏調整の概要をごらんください。
RUカール調整について詳しくは、RUカール調整をごらんください。
出力紙濃度調整について詳しくは、出力紙濃度調整の概要をごらんください。