くるみ製本の背表紙が平らになるように調整します。
例として、手前側が2 mmほど凹んでいる場合の調整方法を説明します。
■表紙角背形成部位置の調整の意味と目的
くるみ製本の背表紙が、走査方向に対して均一になっていないとき、丸まったり凹んだりしているときに、数値を指定して平らになるように調整します。背表紙の手前側([昇降駆動/前調整])/背表紙の奥側([昇降駆動/後調整])を指定して調整できます。
「-」の数値:角張ります。
「+」の数値:丸まります。
以下は、背表紙の手前側([昇降駆動/前調整])を調整したときの例です。
■推奨実施タイミング
くるみ製本の背表紙が、走査方向に対して均一になっていないとき、丸まったり凹んだりしているとき
■想定環境
イメージコントローラー | イメージコントローラー IC-602 |
装着フィニッシャー | くるみ製本機 PB-503 |
※画面例は、お使いの環境などによって、実際の表示と異なることがあります。
くるみ製本の背表紙(2)の形成状態(平らかどうか)を確認します。
図の矢印(主走査方向)に対して、背表紙(2)の手前側が丸まったり凹んだりしていないかを確認します。
(1)左表紙/(2)背表紙/(3)右表紙
本体のタッチパネルで、[機械状態]画面の[調整]を押します。
[調整メニュー]画面の[フィニッシャー調整]を押します。
[フィニッシャー調整]の[くるみ製本機調整]を押します。
[くるみ製本機調整]の[表紙角背形成部位置調整]を押します。
[昇降駆動/前調整]を押します。調整する数値を入力したあと、[セット]を押します。
例:ここでは、背表紙の手前側を2 mm丸まらせます。
項目 | 設定 |
---|---|
[昇降駆動/前調整] | 背表紙の手前側を2 mm丸まらせる(-20)
|
画面上のテンキーを押して数値を設定します。
[+/-]で数値のプラス/マイナスを選択します。プラスにすると角張り、マイナスにすると丸まります。
数値は、0.1 mm刻みになります(1=0.1 mm)。
背表紙の奥側を調整するときは、[昇降駆動/後調整]を選択して数値を入力します。
[印刷モードへ]を押すと印刷モードに変わり、原稿を印刷することができます。
原稿をくるみ製本で再出力して、背表紙(2)の形成状態を確認します。
背表紙(2)が平らになるまで、上記の手順を繰り返してください。