オモテ面/ウラ面に上下左右のズレがあるときや、縮尺がかわってしまっているときに、印刷倍率を指定してズレを調整します。
ここでは例として、ウラ面の印字内容が上下(X―Y)方向に1%ほど伸びてしまっている場合の調整方法を説明します。
■縦倍・横倍調整の意味と目的
印刷物のオモテ面/ウラ面の印刷位置がズレていたり、縮尺が違っているときに、縦横の印刷倍率を指定して印刷範囲全体を縮小・拡大します。
本設定で調整できる範囲
■推奨実施タイミング
印刷物のオモテ面/ウラ面の縮尺が変わってしまっているとき
印刷物オモテ面/ウラ面の印刷位置がズレていて、イメージシフトの調整(表裏調整:イメージシフトの調整)でうまく調整できないとき
■想定環境
イメージコントローラー | イメージコントローラー IC-602 |
※画面例は、お使いの環境などによって、実際の表示と異なることがあります。
■注意事項
印刷範囲全体が上下左右にズレているときは、イメージシフトを調整してください(表裏調整:イメージシフトの調整を参照)。
縦倍・横倍の調整は、用紙ごとに設定してください。調整結果は、用紙プロファイルとして保存することをおすすめします(用紙プロファイル(ペーパーカタログ)を登録するを参照)。
原稿を出力し、表裏のズレをスケールルーペなどで計測します。
サンプルPDFの各ページには、表裏見当用の+マークが印字されています。
例として、ウラ面の印字内容が上下(X―Y)方向に1%ほど伸びてしまっている場合の調整方法を説明します。
本体のタッチパネルで、[機械状態]画面の[用紙設定]を押します。
[コピー]画面の[用紙設定]を押しても同じです。
用紙をセットしたトレイを選んで、[設定変更]を押します。
例:ここでは、[トレイ1]を選択しています。
[個別設定変更]画面で、[表裏調整]を押します。
[オモテ]/[ウラ]を押して調整する面を選択します。
例:ここでは[ウラ]面の縦倍・横倍を調整します。オモテ面の縦倍・横倍を調整するときは、[オモテ]を押します。
手順2の[機械状態]画面で、[表裏調整]を押して左側でトレイを選択しても同様の操作ができます。
[倍率]の[タテ倍]/[ヨコ倍]を押して、数値を入力します。設定が終わったら、[OK]を押します。
例:ここでは[タテ倍]で天地の倍率を調整します。左右の倍率を調整するときは、[ヨコ倍]を押します。
項目 | 設定 |
---|---|
[タテ倍] | 1%縮小(-100)
|
設定後、[OK]を押します。
画面上のテンキーを押して数値を設定します。
[+/-]で数値のプラス/マイナスを選択します。
数値は、0.01%刻みになります(1=0.01%)。
[]または[]を押すと、数値が1つずつ増減します。
原稿を再出力して、印刷位置のズレを確認します。
図のように、表裏位置のズレがなくなるまで、上記の手順を繰り返してください。
縦倍・横倍の調整は、原則として用紙ごとに設定してください。よく使う用紙設定を用紙プロファイルとして設定しておくことをおすすめします(用紙プロファイル(ペーパーカタログ)を登録するを参照)。