決まった用紙/設定で定期的に出力するジョブがある場合に、必要なプロファイルや各種設定をまとめてカラーコンフィグレーションとして登録できます。出力時には、登録したカラーコンフィグレーションを指定するだけで複雑なカラー設定が簡単にできます。
カラーコンフィグレーションは、次の 2つのステップで登録します。
プロファイルセットの登録
1つの用紙種類に対して適用する全プロファイル(9種)をまとめて、プロファイルセットとして保存します。ウィザードに従って操作します。
カラーコンフィグレーションの登録
特定のジョブ出力で使用するすべての用紙種類に対応するプロファイルセットと、その他のカラー設定情報をまとめてカラーコンフィグレーションとして登録します。
Color Centroでは、各種カラー出力の設定をプロファイルとして作成・保存して、必要に応じて適用することができます
プロファイルセットとは、次の9種類のプロファイルをまとめたものです。
RGBソースプロファイル/プリンタープロファイル/CMYKターゲットプロファイル/RGB-CMYKデバイスリンクプロファイル(イメージ/グラフィック/テキスト)/CMYK-CMYKデバイスリンクプロファイル(イメージ/グラフィック/テキスト)
カラーコンフィグレーションの意味と目的
出力頻度の高い定期ジョブの場合、ジョブの出力設定をカラーコンフィグレーションとして登録しておくと、ジョブ出力時にはカラーコンフィグレーションを指定するだけで、複雑な設定なしに適切なカラー設定を呼出せるようになります。
ジョブの出力時に各種項目を最初から設定する必要がなくなるため、時間を大幅に短縮でき、設定ミスの心配もなくなります。
・特定のジョブ出力で使用するすべての用紙種類に対応するプロファイルセットと、その他のカラー設定情報をまとめてカラーコンフィグレーションとして登録します。
ユーザーの嗜好などに合わせて、写真の色合いや階調の見え方を変えたいときにも役立ちます。
推奨実施タイミング
出力頻度の高い定期ジョブで、カラー出力設定を効率化したいとき
想定環境
OS | Windows 7 |
アプリケーション | Color Centro 2.1 |
プリンタードライバー | PS Plug-inドライバー |
イメージコントローラー | イメージコントローラー IC-605 |
測色器 | i1Pro2 |
用紙 | 塗工紙GL 128 g/m2 (A3/トレイ3にセット) ※前もってトレイ3に塗工紙GL:A3:128 g/mをセットして登録しておいてください。 |
※画面例は、お使いの環境、およびアプリケーションのバージョンやリビジョンなどによって、実際の表示と異なることがあります。
作業フロー
関連項目
注意事項
印刷時には、プリンタードライバーの色変換設定 - カラーコンフィグレーションでカラーコンフィグレーションを指定できます。プリンタードライバーの画面を開いた直後は、Color Centroでデフォルトに設定したカラーコンフィグレーションが設定されています。
カラーコンフィグレーションを使用しないときは、プリンタードライバーの色変換設定 - マニュアル設定で手動で設定してください。
安定した色を再現するため、日常のキャリブレーションに加え、スクリーン変更時や用紙が異なる場合・色味が重要な場合など、必要に応じて、出力前の画質調整を実施してください。詳しくは、イメージコントローラーでの画質調整についてをごらんください。
Color Centroを起動して、プロファイルセットを作成・保存します。
Color Centroを起動して、本機にログインします(Color Centroを起動するを参照)。
Color Centroのトップ画面が表示されます。
トップ画面でカラーコンフィグレーション管理をクリックします。
カラーコンフィグレーション管理画面が表示されます。
起動をクリックします。
Color Centro Profilerが起動します。
プロファイルセットの新規作成をクリックします。
プロファイルセット新規作成のウィザードが起動します。
作業内容の確認画面で次へをクリックします。
1.使用するプロファイルの決定画面が表示されます。
使用するプリンタープロファイル欄の新規作成をクリックします。
ここでは、新規でプリンタープロファイルを作成する手順を説明します。
ほそくすでに作成したプリンタープロファイルを指定する場合は、参照をクリックしてプロファイルを指定してください。
プリンタープロファイルの新規作成画面が表示されます。
測色設定欄の新規に測定するを選択して、トレイ/用紙プロファイル情報読み込みをクリックします。
ほそく測色器で新たに測定する場合に、新規に測定するを選択します。
例:ここでは、トレイ3の用紙設定(塗工紙GL:A3:128 g/m2)を利用するため、トレイ/用紙プロファイル情報読み込みをクリックします。
用紙情報の取得画面で、トレイ情報から取得するを選択して、用紙をセットしたトレイをクリック後、OKをクリックします。
例:ここでは、トレイ3を指定します。
読み込んだトレイ/用紙プロファイル情報欄に、指定したトレイが表示され、用紙情報が正しく表示されていることを確認して、次へをクリックします。
測色器で使用する測色器を選択します。出力部数を設定して、出力をクリックします。
測色器で測定するためのカラーチャートを印刷します。
例:ここでは、i1Pro2を選択して、部数を1部にします。
項目 | 設定 |
---|---|
測色器 | i1Pro2 |
出力部数 | 1 |
チャート出力画面が表示されます。
チャート出力画面で給紙トレイとスクリーン設定を設定します。設定後、印刷をクリックします。
例:ここでは、給紙トレイはトレイ3、スクリーン設定はデフォルトのスクリーン1を設定します。
項目 | 設定 |
---|---|
給紙トレイ | トレイ3
|
スクリーン設定 | スクリーン1(デフォルトのまま) |
チャートが印刷されます。
測色器をコンピューターに接続します。
ほそく前もって測色器のデバイスドライバーをご使用のコンピューターにインストールしてください。詳しくは、測色器のマニュアルをごらんください。
チャートを印字した用紙と同じ種類の白紙を10枚重ね、その上に印字したチャートを重ねます。
ほそくテーブルの色の影響などを排除するため、測定するチャートの下にはチャートと同じ用紙を10枚ほど敷いてください。
開始をクリックします。
次のメッセージが表示されたら、測色器をキャリブレーションドックに水平に置いて、はいをクリックします。
次のメッセージが表示されたら、OKをクリックします。
測色器のボタンを押し続けます。画面下部がスクロールし始めたら、ボタンを押したまま左上のパッチから右方向にスライドさせて測定を行います。
すべてのパッチ行を同じようにスライドさせて測定します。
チャート測定が終了したら、プリンタープロファイルの新規作成画面の次へをクリックします。
チャートの測定が完了すると、プリンタープロファイルの新規作成画面の下部に測定結果が表示されます。
UCR/GCR 設定欄を確認して、次へをクリックします。
例:ここでは、レベル3のままとします。
計算中とメッセージが表示され、プリンタープロファイルの計算が終了しましたと表示されます。
終了をクリックします。
作成したプリンタープロファイルが保存されます。
使用するCMYKターゲットプロファイル欄の参照をクリックします。
例:ここでは、参照をクリックして既存のCMYKターゲットプロファイルを指定します。
CMYKターゲットプロファイルの選択画面が表示されます。
左側でフォルダを選択して、右側の一覧からCMYKターゲットプロファイルを選択します。 OKをクリックします。
例:ここでは、左側のツリーの最下部に表示されるコントローラーのフォルダーを選択しています。
指定したCMYKターゲットプロファイルが設定されます。
RGBソースプロファイルを選択します。次へをクリックします。
例:ここでは、AdobeRGBを指定します。
2.プロファイルセットの設定画面が表示されます。
オブジェクト別の色変換(レンダリング)の設定をします。設定後、結果を確認するために確認印刷をクリックします。
例:ここでは、全てのオブジェクトタイプに同じ設定を適用するにチェックをつけています。チェックをつけると、イメージ/グラフィック/テキストが同じ設定になります(画面例)。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
全てのオブジェクトタイプに同じ設定を適用する |
| |
CMYK-CMYK 変換 | レンダリング設定 |
※絶対測色では、中間にごり除去、およびK以外のベタ保持は設定できません。 |
中間にごり除去 |
| |
ベタ保持 |
| |
RGB-CMYK 変換 | レンダリング設定 |
|
確認印刷画面で、印刷する画像ファイル/用紙をセットした給紙トレイ/使用するスクリーンを設定します。設定後、印刷をクリックします。
例:ここでは、給紙トレイはトレイ3、スクリーン設定はスクリーン1(デフォルトのまま)を設定します。
項目 | 設定 |
---|---|
印刷する画像ファイル | 参照をクリックして、印刷する TIFF/ PS/PDFファイルを選択します。
|
給紙トレイ | トレイ3(設定中の用紙がセットされたトレイのまま) |
スクリーン設定 | スクリーン1(デフォルトのまま) |
選択したファイルが印刷されます。
確認後、必要に応じて2.プロファイルセットの設定画面(手順24)で設定を変更してください。
2.プロファイルセットの設定画面(手順24)で、次へをクリックします。
3.プロファイルセットの計算画面が表示されます。
プロファイルセット名を入力して、次へをクリックします。
例:ここでは、プロファイルセット名をSample_coat_GLとします。
登録中とメッセージが表示され、以下の内容でプロファイルセットを計算しましたと表示されます。
プロファイルセットの計算内容を確認して、次へをクリックします。
終了を選択して、次へをクリックします。
測定値フィードバックを行うを選択すると、CMYK-CMYK変換の精度を向上できます。詳しくは、測定値をフィードバックするをごらんください。
終了をクリックします。
作成したプロファイルセットが保存されます。
続けて、カラーコンフィグレーションを登録するの手順に従って、カラーコンフィグレーションにプロファイルセットを登録してください。
Color Centroで、カラーコンフィグレーションを作成して、作成済みのプロファイルセットを登録して有効にします。
ここでは、すでに必要な用紙種類のプロファイルセットを複数作成済みである前提で説明します。
例として、次の前提でカラーコンフィグレーションを作成・登録する場合の手順を紹介します。
・塗工紙GLとカラー用紙を使用するジョブがある。
・塗工紙GL用のSample-coat_GL、カラー用紙用のSample-ColorPaperという2種類のプロファイルセットを前もって作成してある。
・Sample-Configという名前でカラーコンフィグレーションを作成して、上記の2つのプロファイルセットを登録する。
Color Centroを起動して、トップ画面でカラーコンフィグレーション管理をクリックします(Color Centroを起動するを参照)。
カラーコンフィグレーション管理画面が表示されます。
新規をクリックします。
新しいカラーコンフィグレーションが、new*という仮の名前でツリーの最下部に追加され、名前の変更待ち状態になります。
仮の名前new*を消して、登録するカラーコンフィグレーション名を入力します。
例:ここでは、カラーコンフィグレーション名をSample-Configとします。
右側のプロファイルセット一覧から登録するプロファイルセットを選択して、ツリーに追加したカラーコンフィグレーションにドラッグ&ドロップします。
例:ここでは、塗工紙GL用のSample-coat_GL、カラー用紙用のSample-ColorPaperという2つのプロファイルセットを登録しています。
作成したカラーコンフィグレーションの下に、プロファイルセットが追加されたことを確認します。
追加したプロファイルセットを選択して、画面の右側で設定内容を確認します。
用紙種類とプロファイルの対応、色変換設定などが表示されます。
ほそく用紙種類・坪量などが異なる場合に、デフォルトでは近似プロファイルセットを使用が設定されています。これにより、自動で一番近そうなプロファイルセットが自動で使用されます。
ほそく登録済みのカラーコンフィグレーションを編集できます(カラーコンフィグレーションを編集、登録するを参照)。
色変換オプション設定の設定をクリックします。
色変換設定画面が表示されます。
デフォルトの色変換オプションを設定後、OKをクリックします。
この画面で各種設定を変更して、デフォルトの色変換オプションを設定します。
ほそく詳しくは、色変換の設定を変更するをごらんください。
ほそくスポットカラーを利用するときは、スポットカラーにチェックをつけてください。
ほそく代替色を使用するときは、代替色テーブルでテーブルを選択してください。
ほそくRGBシミュレーションを行うときは、RGBシミュレーションにチェックをつけてください。
ほそくトーンカーブを調整する場合は、トーンカーブ調整(イメージ)/トーンカーブ調整(テキスト/グラフィック)でオフ以外を設定してください。
登録をクリックします。
カラーコンフィグレーションが登録されます。
よく使うカラーコンフィグレーションをデフォルトのカラーコンフィグレーションに設定できます。
デフォルトに設定したいカラーコンフィグレーションを右クリックしてデフォルトカラーコンフィグレーションに設定するを選択します。