濃度バランス調整

スクリーン変更時調整フロー

出力したチャートを測色器で測定し、測定結果のフィードバックに従って、濃度バランスを自動補正します。

次の3つの処理を順に実施してください。

測色器で濃度バランスを測定する

濃度バランスの測定データを保存する

濃度バランスの調整値を本機に登録する

■画質調整フローと本調整の位置づけ

  • 出力前の画質調整フローにおいて、本調整の位置づけは次のとおりです。

  • 前もって、調整フローの1つ前の調整を済ませてから本調整を実施してください。

  • 品質最適化ユニット IQ-501またはスキャナー(ペーパーフィーダーユニットPF-711)を装着している場合も、本調整の位置づけは同じです。

参照
  • 画質調整フローの一連の調整を連続して実施しない場合には、ガンマ自動調整を実施後に、次の調整から再開してください。

画質調整フロー

本調整の位置づけ

1つ前の調整

本調整

次の調整

スクリーン変更時調整フロー

ガンマ自動調整

本調整

出力紙濃度調整

日常の調整フロー:標準

― (なし)

日常の調整フロー:高精度

― (なし)

測色器で濃度バランスを測定する

品質最適化ユニット IQ-501が装着されていない場合は、外部測色器(i1-Pro、i1-Pro2およびi1-iSisXLまたはFD-5 BTおよびFD-9)で、チャート測色が必要です。

またチャートの測定には、アプリケーションが必要です。アプリケーションはお使いの測色器によって異なります。i1-Pro/i1-Pro2及びi1-iSisXLの場合は、X-rite Measure Toolを使用します。FD-5 BT及びFD-9の場合は、FD-S2wを使用します。前もってインストールしておいてください。

  • ぜんていX-rite Measure Toolは、以下のサイトから無償でダウンロードできます。インストール後、コンピューターを再起動してください。
    日本語版 ProfileMaker 5 v5.0.10:
    http://www.xrite.com/product_overview.aspx?ID=757&action=support&softwareID=951

  • ぜんてい測色器にi1iSisを使用する場合は、手順10(メニューから測定選択)に続けて、「■測色器i1iSisの場合」の手順で測定してください。

  • ぜんていFD-5 BTまたはFD-9を使用する場合は、FD-S2wを使用します。操作については、FD-S2w添付の取扱説明書をごらんください。
    測色器にFD-9を使用する場合は、QRコード付きのチャートが出力されます。QRコード付きのチャートを測定する事で、FD-S2w上での定義チャートの選択、チャートNo.、プリンター情報等の入力を自動で行なうことができ、入力作業の効率化が図れます。

  1. 本体の操作パネルで、設定メニュー/カウンターを押します。

    設定メニューが表示されます。

  2. 管理者設定 - 環境設定 - エキスパート調整 - 画質調整 - 濃度バランス調整の順に押します。

  3. 濃度バランスチャート出力を押します。

  4. 使用する測色器に合わせて出力するチャートを選択します。

    選択後、印刷モードへを押します。

    以下のチャートをおすすめします。

    <測色器-1(FD-9)による測定>タイプ1

    <測色器-1(i1-iSisXL)による測定>タイプ1

    <測色器-2(i1-Pro/i1-Pro2)による測定>タイプ2

    <測色器-3(FD-5 BT)による測定>タイプ3

    項目

    説明

    <測色器-1(FD-9)による測定>

    タイプ1

    8階調対応の簡易測定チャート(推奨)

    タイプ2

    16階調対応の詳細測定チャート

    <測色器-1(i1-iSisXL)による測定>

    タイプ1

    8階調対応の簡易測定チャート(推奨)

    タイプ2

    16階調対応の詳細測定チャート

    <測色器-2(i1-Pro/i1-Pro2)による測定>

    タイプ1

    1階調対応の簡易測定チャート

    タイプ2

    3階調対応の詳細測定チャート(推奨)

    <測色器-3(FD-5 BT)による測定>

    タイプ1

    1階調対応の簡易測定チャート(スポット測定)

    タイプ2

    3階調対応の詳細測定チャート(スポット測定)

    タイプ3

    3階調対応の詳細測定チャート(ストリップ測定)

    • ほそく測色器-1(FD-9)による測定では、タイプ1タイプ2とも、QRコード付きのチャートが出力できます。
      QRコード付きのチャートを測定することで、チャートNo.等の情報が、本体に自動入力できます。

  5. 印刷モード画面で用紙を設定して、操作パネルスタートを押します。

    測色器で測定するためのカラーチャートが出力されます。

    • ほそくFD-5 BTまたはFD-9を使用する場合は、FD-S2wを使用します。操作については、FD-S2w添付の取扱説明書をごらんください。

  6. X-rite Measure toolをインストールしたコンピューターでスタート - すべてのプログラム - X-Rite - ProfileMaker Pro 5.0.10 - MeasureToolの順に選択します。

    X-rite Measure toolが起動します。

    • ほそく以下では、日本語表示の画面例で説明します。メニューやメッセージなどを日本語で表示するには、Measure ToolのツールバーからLanguage - Japaneseを選択して、X-rite Measure toolを再起動してください。

  7. 次のメッセージが表示されたときは、OKをクリックします。

  8. 測色器をコンピューターに接続します。メニューから装置の設定をクリックします。

    装置の設定画面が表示されます。

  9. 装置で、使用する測色器を選択します。OKと表示されたら、画面を閉じます。

    例:ここでは、Eye-One Pro(i1Pro)を選択しています。

  10. メニューから測定をクリックします。

    • ほそく以降の操作は、測色器i1Proの場合について説明します。測色器i1iSisによる測定については、「■測色器i1iSisの場合」をごらんください。

  11. テストチャートからカスタムを選択します。

  12. を指定して、OKをクリックします。

    • ほそく測色器がi1Proの「タイプ1」の場合:=6、=5

    • ほそく測色器がi1Proの「タイプ2」の場合:=6、=13

  13. スタートをクリックします。

  14. 次のメッセージが表示されたら、測色器をキャリブレーションドックに水平に置いて、OKをクリックします。

  15. チャートを印字した用紙と同じ種類の白紙を10枚重ね、その上に印字したチャートを重ねます。

    • ほそくテーブルの色の影響などを排除するため、測定するチャートの下にはチャートと同じ用紙を10枚ほど敷いてください。

  16. 次の画面が表示されたあと、左上の先頭のパッチに測色器を置いて、測色器のボタンを押します。ピッと音が鳴ったら、読取ったパッチが画面に表示されたことを確認します。

  17. 続けて、1つ右のパッチに測色器を置いて、測色器のボタンを押します。すべてのパッチを同様の操作で測定します。

    • ほそく測定する位置(パッチ)を間違えた場合は、 ボタンをクリックすると1つ前のパッチ位置に戻れます。

    • ほそく何も印字されていないように見える白色部分も、パッチの一部です。忘れずに測定してください。測定しないとエラーになります。

  18. チャート測定が終了したら、閉じるをクリックします。

    • ほそく続けて、「濃度バランスの測定データを保存する」に進み、測定データを保存してください。

■測色器i1iSisの場合

測色器にi1iSisを使用する場合は、手順10(メニューから測定選択)に続けて、次の手順で測定してください。

  1. テストチャートから開くを選択します。

  2. 用紙サイズに合わせて、測定用のスクリプトデータを選択して開くをクリックします。

    スクリプトデータは、チャートサイズ、タイプ毎に固有のものがあります。詳しくは、サービス実施店にお問い合わせください。

  3. 次の画面でスタートをクリックします。

  4. 次のメッセージが表示されたあと、i1isisにチャートを挿入します。

    • ほそくチャートの左端と黒いダイヤマーク(◆)との間が10 mm程度になるように、チャートの左側をハサミなどで切ってください。

    • ほそくi1isisの挿入口の左端に用紙の左端を合わせて、1枚ずつ自動で読み込ませてください。正しく挿入すると、チャートが数cm引き込まれてから少し戻り、しばらくすると読み込みを開始します。

    自動で測定が開始されます。

濃度バランスの測定データを保存する

測色器で測定した濃度バランスのデータを、USBメモリーなどのUSBデバイス、または本機と同じネットワーク上のコンピューターに保存します。

  1. ファイルメニューから別名で保存を選択します。

    重要
    • 「LABの書き出し」を使用すると、調整データを本機に登録する際にエラーが発生します。データを保存する際は、必ず「別名で保存」を使用してください。

  2. 保存先を指定します。

    USBメモリー、または本機とネットワークでつながっているコンピューターを指定します。

    保存先

    説明

    USBメモリー

    コンピューターにUSBメモリーを接続します。

    USBメモリーのルート(直下)に「¥C6100¥ADJUST_DATA」フォルダーを作成して、保存先に指定します。

    ネットワーク上のコンピューター

    本機と同じネットワークに接続されているコンピューターを開いて、任意のフォルダーを指定します。

  3. 測定データの保存ファイル名を入力して保存をクリックします。

    • ほそく「チャートに印字された14文字の識別番号」+「 _ 」(アンダースコア)+「最大21文字までの文字列」を指定してください。

    例:2021115011C4CC_i1pro_2012-10-15.txt

    濃度バランスの測定データが保存されます。

濃度バランスの調整値を本機に登録する

USBメモリー、またはネットワーク上のコンピューターに保存した測定データ(濃度バランス調整値)を本機に登録します。

測定データの保存場所

操作

USBメモリーに保存した測定データ

USBメモリーを接続して、本体の操作パネルから登録します。

「■USBメモリー内に保存した測定データを登録する」をごらんください。

ネットワーク上のコンピューターに保存した測定データ

WebブラウザーからWeb Utilitiesで測定データを本体に送信(アップロード)して登録します。Web Utilitiesについて詳しくは、Web Utilities画面をごらんください。

「■ネットワーク上のコンピューターに保存した測定データを登録する」をごらんください。

■USBメモリー内に保存した測定データを登録する

  1. 本体の操作パネルで、設定メニュー/カウンターを押します。

    設定メニューが表示されます。

  2. 管理者設定 - 環境設定 - エキスパート調整 - 画質調整 - 濃度バランス調整の順に押します。

  3. 濃度バランス調整値登録/削除を押します。

  4. 調整値を登録する番号を選択して、USBメモリーを押します。

    • ほそく登録済みの番号を選択すると、調整値が上書きされます。

  5. 次の画面が表示されます。測定データを保存したUSBメモリーを本体に接続したあと、OKを押します。

  6. 登録する測定データのファイル名を選択して、OKを押します。

  7. 次の画面が表示されたら、OKを押します。

    濃度バランスの調整値が本機に登録されます。

■ネットワーク上のコンピューターに保存した測定データを登録する

  1. 測定データを保存したネットワーク上のコンピューターでWebブラウザーを開きます。

    • ほそく測定データを保存したコンピューターからWeb Utilitiesにログインすることをおすすめします。

  2. URL 欄に「http:// 本機のIP アドレス(またはホスト名):30091」を入力して、Enterキーを押します。

    • ほそくEFIのコントローラーを装着している場合は、IP アドレス末尾の「:30091」は不要です。

    Web Utilitiesのメインページが表示されます。

  3. 管理者設定をクリックします。

  4. ユーザー名パスワードを入力してOKをクリックします。

  5. 測色データWeb入力をクリックします。

  6. ファイル名ファイルパスを指定して、アップロードをクリックします。

    • ほそくファイル名(例:2021115011C4CC_i1pro_2012-10-15.txt)を入力します。

    • ほそくファイルパス参照をクリックして、コンピューターに保存した測定データを選択します。

  7. 本体の操作パネルで、設定メニュー/カウンターを押します。

    設定メニューが表示されます。

  8. 管理者設定 - 環境設定 - エキスパート調整 - 画質調整 - 濃度バランス調整の順に押します。

  9. 濃度バランス調整値登録/削除を押します。

  10. 調整値を登録する番号を選択して、本体保存データを押します。

    • ほそく登録済みの番号を選択すると、調整値が上書きされます。

  11. 登録する測定データのファイル名を選択して、OKを押します。

  12. 次の画面が表示されたら、OKを押します。

    濃度バランスの調整値が本機に登録されます。