セキュリティー強化モードの概要

セキュリティー強化モードについて

機械がネットワークや電話線などを介して外部と接続する可能性がある場合、セキュリティー強化モードを使用します。機械を管理するために任命された管理者が、このドキュメントに従って機械を管理することで、一般利用者に対してデータ保護の立場から、より安全な操作環境を提供します。

セキュリティー強化モードを使用するには、サービス実施店による下記の設定が必要ですので、サービス実施店にお問い合わせください。

サービス実施店は、機械にCE認証のCEパスワードと管理者パスワードを設定します。サービス実施店は、サービスエンジニア(CE)の作業を行うとき、CEパスワードを入力します。管理者は、サービス実施店から管理者パスワードを取得し、セキュリティー強化モード関連の設定をするとき入力します。

管理者は、取得した管理者パスワードを他者に漏洩しないでください。

管理者パスワードを取得した管理者は、セキュリティー強化モードが使用できるようになった機械に以下の順番で設定をします。

  1. HDD暗号化設定

  2. セキュリティー強化設定

  3. HDDロックパスワード

  4. ユーザー登録

管理者は、ユーザーに対し下記の指導をお願いします。

  • 各自のパスワードを他者に漏洩しないこと

  • ユーザー認証によるログインを行い機械操作を終了したときは、必ずログアウトすること

HDDへの不正なアクセスを防止するため、セキュリティー強化モードを必ず設定してください。

セキュリティー強化設定がON状態の機械は、画面右下部にセキュリティーアイコンを表示します。

セキュリティー強化設定をOFFにした場合は、セキュリティーアイコンが消えます。また、誤って管理者がセキュリティー強化設定をOFFにした場合は、サービス実施店に連絡してください。セキュリティー環境や設定をサービスエンジニア(CE)に確認してもらってから、セキュリティー強化モードを再度設定してください。

保護対象となるデータ

セキュリティー強化モードによって、不正にすり替えられたHDDへのデータの書込みを防止します。

また、管理者が管理する下記のデータも保護が強化されます。

  • ユーザーのデータ

  • 機械を管理するデータ

保護対象にならないデータ

機械とコンピューターをローカルネットで接続しているとき、コンピューターで入力したパスワードはセキュリティー強化モードの対象外です。このようなコンピューターではパスワードの漏洩のおそれがあるので、パスワードを入力しないでください。