監査ログ

監査ログの送信

保存されたすべての監査ログデータは、指定したWebDAVサーバーに自動で送信されます。任意のタイミングで手動送信することもできます。

監査ログの宛先設定

セキュリティー強化モードをONにしたときに、監査ログを送信するWebDAVサーバーの宛先を設定します。

参考
  • 監査ログは印刷およびUSBメモリ出力には対応していません。

  1. 管理者設定メニュー画面を表示するの操作をして、管理者設定メニュー画面を表示します。

  2. 管理者設定メニュー画面のセキュリティー設定監査ログ設定監査ログ宛先サーバー設定の順に押します。

  3. 監査ログ送信ONを選択し、WebDAV サーバーの設定をします。

    WebDAVサーバーの設定について詳しくは、WebDAVサーバーを宛先に登録するをごらんください。

  4. OKを押します。

監査ログの手動送信

監査ログは、通常自動で送信されますが、手動で送信することもできます。

  1. 管理者設定メニュー画面を表示するの操作をして、管理者設定メニュー画面を表示します。

  2. 管理者設定メニュー画面のセキュリティー設定監査ログ設定監査ログ手動送信の順に押します。

  3. 送信を押します。

  4. はいを押します。

    ログを送信しましたと表示されたら送信完了です。

監査ログの解析

監査ログは、機械に保存されているデータに不正なアクセスや改ざんなどがあったとき、または定期的(1か月に1回程度)に、管理者が解析する必要があります。

監査ログの記載事項

監査ログには、下記の情報が記載されています。

  1. date/time:ログ保存の対象になる操作が行われた年月日、および時間を記載します。

  2. id:操作を行った人物、またはセキュリティー保護の対象を特定します。

  3. -1:サービスエンジニア(CE)による操作

    -2:管理者による操作

    -3:未登録ユーザーによる操作

    上記以外の整数:それぞれのセキュリティー保護対象を表しています。
    ユーザーID:1~1000の数字
    機密ユーザーID(機密プリント時にコンピューターで指定):1~5桁の数字(ユーザー指定の番号)

  4. action:操作の内容を特定します。
    詳しくは、下記の監査ログの項目一覧で確認できます。

  5. result:操作の結果を記載します。
    パスワード認証に関する結果に対しては、成功または失敗をOK/NGで表示します。
    パスワードによる認証を伴わない操作の結果は、すべて成功(OK)と記載されます。

監査ログの項目一覧

保存されるaction

操作内容

監査id

監査結果

利用者の認証と識別

1

CE 認証の実施

CE ID

OK/NG

5

CE パスワードの変更 / 登録

CE ID

OK

2

管理者認証の実施

管理者ID

OK/NG

6

管理者パスワードの変更 / 登録

CE ID / 管理者ID

OK

11

ユーザー認証の実施

ユーザーID*1 / 未登録ID*2

OK/NG

利用者の改変

7

管理者によるユーザーの作成

ユーザーID

OK

8

管理者によるユーザーパスワードの変更/登録

ユーザーID

OK

9

管理者によるユーザーの削除

ユーザーID

OK

10

管理者によるユーザーの属性変更

ユーザーID

OK

12

ユーザーによるユーザーの属性変更(ユーザーパスワード変更など)

ユーザーID

OK

管理機能の利用・セキュリティー設定変更

3

セキュリティー強化モードの設定/変更

管理者ID

OK/NG

19

HDDロックパスワードの変更

管理者ID

OK

41

パスワード規約設定の変更

管理者ID

OK

42

ネットワーク設定の変更

管理者ID

OK

43

サービスログイン許可設定の変更

管理者ID

OK

管理機能の利用・セキュリティー監査

4

監査ログの出力(手動 / 自動共)

管理者ID

OK/err No

44

監査ログ送信先設定の変更

管理者ID

OK

管理機能の利用・暗号サポート

45

HDD暗号化機能の起動

未登録ID

OK

46

HDD暗号化設定の変更

管理者ID

OK

47

HDD暗号化パスワードの変更

管理者ID

OK

管理機能の利用・セキュリティー機能の動作環境の保護

49

ISWの実行

CE ID / 管理者ID

OK/NG

50

ファームウェア診断の実施

管理者ID / 未登録ID

OK/NG

51

デバイス診断の実施

管理者ID / 未登録ID

OK/NG

時刻の変更(管理機能の利用・セキュリティー機能の動作環境の保護)

20

日時設定

ユーザーID

OK

監査機能の起動と終了

52

電源オン(監査機能の起動)

未登録ID

OK

53

電源オフ(監査機能の終了)※ 副電源

未登録ID

OK

54

電源オフ(監査機能の終了)※ 主電源

未登録ID

OK

ジョブの終了・操作

16

保存ジョブの削除

ユーザーID

OK

21

コピージョブの印刷

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

22

コピージョブの保存

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

23

プリントジョブの印刷

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

24

プリントジョブの保存

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

25

スキャンジョブの実行

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

26

保存ジョブの印刷

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

27

保存ジョブの変更・再保存(移動・複製)

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

28

保存ジョブの読出し

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

29

保存ジョブのファイル出力

ユーザーID / 未登録ID

OK/NG

*1:ユーザー認証に成功したとき、およびユーザー名は登録しているがパスワードが不一致だったとき、監査ログIDをユーザーIDとして保存します。

*2:未登録ユーザー名でユーザー認証に失敗したとき、監査ログIDを未登録ユーザーIDとして保存します。

監査ログの解析目的は、下記の内容を把握して、対策を講じることです。

  • データに対する攻撃の有無

  • 攻撃の対象

  • 攻撃の内容

  • 攻撃による結果

具体的な解析方法は、以下を参照してください。