観音折りの折り位置を調整します。
例として、折り2の位置を1 mm広げる場合の調整方法を説明します。
観音折り位置調整の意味と目的
観音折りの折り位置がズレているときに、折り1/折り2/折り3に対して、数値を指定して折り位置を調整します。
折り1/折り3の場合
-の数値:折りの幅を狭くします(ほかの折りの幅は広がります)。
+の数値:折りの幅を広くします(ほかの折りの幅は狭まります)。
折り2の場合
-の数値:折りの幅を広くします(ほかの折りの幅は狭まります)。
+の数値:折りの幅を狭くします(ほかの折りの幅は広がります)。
折り1、折り2、折り3のいずれも調整するときは、折り1から順に調整します。折り1の位置は用紙先端を、折り2の位置は折り1の位置を、折り3の位置は折り2の位置をそれぞれ基準とします。手順1のa、bおよびc寸法は、どの折り位置を変えても変化します。
観音折りでは、折り1 ~ 折り3の3つの折りがあります(手順1の図を参照)。各折りに対して位置を調整することができます。
推奨実施タイミング
観音折りの折り位置がズレているとき
想定環境
イメージコントローラー | 内蔵イメージコントローラー |
装着フィニッシャー | 折り機 FD-503 |
※画面例は、お使いの環境などによって、実際の表示と異なることがあります。
折り位置のズレを定規などで計測します。
図の a~c のサイズを計測し、必要に応じて調整します。
ここではaの幅を1 mm短くする例を説明しています。
ほそく(1)折り1/(2)折り2/(3)折り3
*は排紙方向です。
本体のタッチパネルで、機械状態画面の調整を押します。
調整メニュー画面のフィニッシャー調整を押します。
フィニッシャー調整のマルチ折り機調整を押します。
マルチ折り機調整のマルチ折り機(折り)調整を押します。
マルチ折り機(折り)調整の観音折り位置調整を押します。
調整する用紙サイズを押して、折り1/折り2/折り3を押します。調整する数値を入力して、セットを押します。
例:A3たてつうしの折り2の幅を1 mm広げます。
項目 | 設定 |
---|---|
A3たてつうし―折り2 | 折り2の幅を1 mm広くする(-10)
|
ほそく画面上のテンキーを押して数値を設定します。
ほそく+/-で数値のプラス/マイナスを選択します。
ほそく数値は、0.1 mm刻みになります(1=0.1 mm)。
ほそく個別の用紙サイズを選択して数値を入力すると、個別の用紙サイズの入力値+全サイズへのオフセットの入力値が設定量になります。
ほそく印刷モードへを押すと印刷モードに変わり、原稿を印刷することができます。
原稿を観音折りで再出力して、折り位置のズレを確認します。
ズレがなくなるまで、上記の手順を繰返してください。