表紙角背形成部位置の調整

くるみ製本の背表紙が平らになるように調整します。

例として、手前側が2 mmほど凹んでいる場合の調整方法を説明します。

表紙角背形成部位置の調整の意味と目的

  • くるみ製本の背表紙が、走査方向に対して均一になっていないとき、丸まったり凹んだりしているときに、数値を指定して平らになるように調整します。背表紙の手前側(昇降駆動/前調整)/背表紙の奥側(昇降駆動/後調整)を指定して調整できます。

  • の数値:丸まります。

  • の数値:角張ります。

  • 以下は、背表紙の手前側(昇降駆動/前調整)を調整したときの例です。

推奨実施タイミング

  • くるみ製本の背表紙が、走査方向に対して均一になっていないとき、丸まったり凹んだりしているとき

想定環境

イメージコントローラー

内蔵イメージコントローラー

装着フィニッシャー

くるみ製本機 PB-503

※画面例は、お使いの環境などによって、実際の表示と異なることがあります。

  1. くるみ製本の背表紙(2)の形成状態(平らかどうか)を確認します。

    図の矢印(主走査方向)に対して、背表紙(2)の手前側が丸まったり凹んだりしていないかを確認します。

    • ほそく(1)左表紙/(2)背表紙/(3)右表紙

  2. 本体のタッチパネルで、機械状態画面の調整を押します。

  3. 調整メニュー画面のフィニッシャー調整を押します。

  4. フィニッシャー調整くるみ製本機調整を押します。

  5. くるみ製本機調整表紙角背形成部位置調整を押します。

  6. 昇降駆動/前調整を押します。調整する数値を入力したあと、セットを押します。

    例:ここでは、背表紙の手前側を2 mm丸まらせます。

    項目

    設定

    昇降駆動/前調整

    背表紙の手前側を2 mm丸まらせる(-20)

    • +/-20セットの順に押すと、入力値が-20となり、背表紙の手前側が2 mm分丸まり、凹みが平らになります。

    • ほそく画面上のテンキーを押して数値を設定します。

    • ほそく+/-で数値のプラス/マイナスを選択します。プラスにすると角張り、マイナスにすると丸まります。

    • ほそく数値は、0.1 mm刻みになります(1=0.1 mm)。

    • ほそく背表紙の奥側を調整するときは、昇降駆動/後調整を選択して数値を入力します。

    • ほそく印刷モードへを押すと印刷モードに変わり、原稿を印刷することができます。

  7. 原稿をくるみ製本で再出力して、背表紙(2)の形成状態を確認します。

    背表紙(2)が平らになるまで、上記の手順を繰返してください。