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スキャナー:Windowsの共有フォルダーでScan to SMBを利用する

ネットワーク上のWindowsコンピューター(SMBプロトコル対応)に作成した共有フォルダーに、本機から大容量のスキャンデータを送信できます。

ネットワークに接続されたコンピューターであれば、共有フォルダーにアクセスして大容量のスキャンデータを読込んで保存できます。

大きなスキャンデータ(10 MB以上)の場合は、E-mailよりも確実にデータを送信できます。また、本格的なFTPサーバーなどを構築することなく、気軽にデータを共有できます。

■本項で紹介する例

  • Windowsコンピューターのデスクトップに共有フォルダー「Scan-SMB」を作成して、Scan to SMB機能を利用して、本機からスキャンデータ(PDF)を送信します。

■想定環境

ネットワーク

本機とSMBサーバー(Windowsコンピューター)がネットワークに接続されていること

SMBサーバーのOS

Windows 7 Enterprise

イメージコントローラー

イメージコントローラー IC-602

※画面例は、お使いの環境、およびアプリケーションのバージョンやリビジョンなどによって、実際の表示と異なることがあります。

■作業フロー

STEP1:Windowsのデスクトップに共有フォルダーを作成する

・Windowsコンピューターで、共有フォルダーを作成・設定します。

Arrow

STEP2:SMBサーバーの設定を確認する

Arrow

STEP3:本機にSMBサーバーを登録する

・本体のタッチパネルで、送信先の宛先情報を登録します。

Arrow

STEP4:スキャンデータをSMBサーバーに送信する

■注意事項

  • 共有フォルダーの作成手順や設定方法などは、ご使用のコンピューターの設定・環境によって異なります。

  • イメージコントローラー IC-602およびMac OS X 10.7以降を使用してScan to SMBを行う場合は、次の設定が必要です。

  • NTLM設定はv2のみ対応しています。設定に関する詳細は、コントローラーNIC設定メニュー:コントローラーのネットワーク情報を設定するをごらんください。

    本機とコンピューターの日時(タイムゾーンを含む)を合わせます。本機の日時設定については、日時設定:日時を設定するをごらんください。

  • イメージコントローラー IC-308をご使用の場合、Mac OS Xは、10.7 Lion以降、SMBプロトコルに対応していません。Macintoshにスキャンデータを送信する場合は、Scan to FTPをご利用ください。

  • Mac OS 10.6以前(Mac OS 10.3以降)では、SMBプロトコルに対応しているため、Scan to SMBがご利用になれます。

Windowsのデスクトップに共有フォルダーを作成する

Windowsコンピューターに共有フォルダーを作成します。本機からのスキャンデータを共有フォルダーに受信して、クライアントコンピューターと共有します。

  1. Windowsコンピューターに共有フォルダーを作成します。

    例:Windows 7のデスクトップに、「Scan-SMB」フォルダーを作成します。

    作成する共有フォルダー

    内容

    作成場所

    デスクトップ

    フォルダー名

    Scan-SMB

  2. 作成した共有フォルダーを右クリックして、[プロパティ]を選択します。

  3. [共有]タブをクリックして、[詳細な共有]をクリックします。

    詳細な共有画面が表示されます。

  4. [このフォルダーを共有する]にチェックをつけて、[アクセス許可]をクリックします。

    • 必要に応じて、[共有名]を設定します。

    フォルダーのアクセス許可画面が表示されます。

  5. アクセスを許可するグループ/ユーザー名を選択して、[許可][変更]にチェックをつけます。[OK]をクリックします。

    • 特定のグループまたはユーザーにアクセス許可を与えたいときは[追加]をクリックして、ユーザーまたはグループを追加します。

    例:ここでは、[Everyone](すべてのユーザー)にアクセス許可を設定します。

    項目

    設定

    [グループまたはユーザー名]

    [Everyone](全ユーザー)

    [~のアクセス許可]

    [許可][変更]にチェック

    • ファイルなどの削除を許可するときは、[フルコントロール]にチェックをつけます。

  6. [セキュリティ]タブをクリックして、[編集]をクリックします。

    セキュリティのアクセス許可画面が表示されます。

  7. [追加]をクリックします。

  8. [選択するオブジェクト名を入力してください]の欄に、「コンピューター名(またはドメイン名)¥ユーザー名」を入力して、[名前の確認]をクリックします。

    • [場所の指定]にコンピューター名(またはドメイン名)が表示されているときは、コンピューター名(またはドメイン名)は省略できます。

    例:ここでは、「SMB-WIN7_64¥admin」にアクセス許可を追加します。

    項目

    設定

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    「SMB-WIN7_64¥admin」

    • コンピューター名(またはドメイン名):SMB-WIN7_64

    • ユーザー名:admin

    • コンピューター名(またはドメイン名)が不明なときは、次の手順で確認してください。
      ①デスクトップの[コンピューター]アイコンを右クリックして[プロパティ]を選択。
      [システムの詳細設定]をクリックして、[コンピューター名]タブをクリック。
      [変更]をクリックして[コンピューター名]を確認。

    • ユーザー名が不明なときは、コマンドプロンプト(cmd.exe)で確認できます。「set user」と入力してEnterキーを押すと、[USERNAME =]の右にログインユーザー名が表示されます。

  9. ユーザー名に下線が表示されたら[OK]をクリックします。

    • 手順8で入力した「コンピューター名(またはドメイン名)¥ユーザー名」に誤りがあると、[名前の確認]をクリックしたときに、「~という名前のオブジェクトが見つかりません」と表示されます。正しい「コンピューター名(またはドメイン名)¥ユーザー名」を入力してください。

  10. 手順9で追加したユーザー名を選択して、[許可][変更]にチェックをつけます。[OK]をクリックします。

    項目

    設定

    [~のアクセス許可]

    [許可][変更]にチェック

    • ファイルなどの削除を許可するときは、[フルコントロール]にチェックをつけます。

SMBサーバーの設定を確認する

送信先のSMBサーバー(共有フォルダー)を本機に登録するには、次の情報が必要です。 以下の内容を、メモしてください。

項目

説明

メモ

ホストアドレス

SMBサーバーのIPアドレス

  • IPアドレス(ローカルアドレス)は、以下の手順で確認できます。
    [スタート] - [コントロールパネル] - [ネットワークとインターネット] - [ネットワークと共有センター]の順に選択。
    [ローカルエリア接続]をクリックして、[プロパティ]をクリック。
    [ネットワーク]タブで、[インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)](または[インターネットプロトコルバージョン 6 (TCP/IPv6)])をクリックして、[プロパティ]をクリック。
    ④表示されたIPアドレスを確認。

[ファイルパス]

SMBサーバーの共有フォルダーのファイルパスを指定します。

  • 「Windowsのデスクトップに共有フォルダーを作成する」の手順1で作成した共有フォルダーを右クリックして[プロパティ]を選択すると、[場所]にファイルパスが表示されます。

[ログイン名]

SMBサーバー(Windowsコンピューター)のログインユーザー名

  • 「Windowsのデスクトップに共有フォルダーを作成する」の手順8で設定したユーザー名を設定します。

  • イメージコントローラーIC-602の場合は、ログインユーザー名だけでかまいません。イメージコントローラー IC-308の場合は、「コンピューター名(またはドメイン名)¥ログインユーザー名」を入力してください。

  • コマンドプロンプト(cmd.exe)の画面でログインユーザー名を確認できます。「set user」と入力してEnterキーを押すと、[USERNAME=]の右にログインユーザー名が表示されます。

[パスワード]

SMBサーバー(Windowsコンピューター)のログインパスワード

本機にSMBサーバーを登録する

本体のタッチパネルで、送信先のSMBサーバーを本機に登録します。

  1. 本体のタッチパネルで、[スキャン]を押します。

  2. [SMB]を押して、[登録/編集]を押します。

  3. [追加]を押します。

    [SMB宛先追加]画面が表示されます。

  4. [登録名]を押します。

  5. 登録名を入力して、[OK]を押します。

    例:ここでは、「sample-smb」という登録名にしています。

    [登録名][検索文字]が入力されます。

  6. 同様の操作で、[ホストアドレス][ファイルパス][ログイン名][パスワード]までの項目を入力します。

    「SMBサーバーの設定を確認する」でメモした内容を入力します。

    • 各項目は入力必須です。

    • 各項目を入力したあと、[ブラウジング]を押すと、SMBサーバー(共有フォルダー)を検索できます(Scan to SMBの概要を参照)。

  7. 各項目を入力したあと、[OK]を押します。

  8. SMBサーバーが登録されたことを確認します。

    • [前画面]を押します。

スキャンデータをSMBサーバーに送信する

SMBサーバーに、本機からスキャンデータを送信します。

  1. 登録したSMB宛先を選択して、[読込み設定]を押します。

    •  この画面を表示するには、[スキャン]を押してから、[SMB]を押します。

  2. 画質設定や解像度などを設定します。

  3. 原稿をセットして、操作パネルスタートを押します。

    原稿がスキャンされて、SMBサーバー(共有フォルダー)に送信されます。