リアルタイムリモートパネルに接続していると、本体のタッチパネルにも同じ画面が表示されるため、リモートパネルまたは本体パネルのどちらかを操作した際に、もう一方の操作者に操作内容を見られてしまうことがあります。
ここでは、そのようなセキュリティーの問題に対応するための機能について説明します。
リアルタイムリモートパネルは、bizhub PRESS C1070/bizhub PRESS C1070P/bizhub PRESS C71hcでのみ使用できます。
パネルロックは、リアルタイムリモートパネルの操作中に、本体タッチパネルの表示をOFFにすることで、本体側に操作内容を知らせないようにする機能です。
パネルロックの手順は以下のとおりです。
リアルタイムリモートパネル上にソフトハードキーを表示します。
表示のしかたは、本機を遠隔操作する(リモートパネル)の手順5をごらんください。
ソフトハードキーの[本体パネルロック]をクリックします。
本体側がパネルロック状態になり、本体タッチパネルの表示が消えます。
パネルロック状態のときに、本体のタッチパネルまたは操作パネルで何らかの操作を行うと、パネルロック中であることを知らせる画面がタッチパネルに表示されます。この画面が表示されている間、本機はすべての操作を受付けません。画面表示から3秒経過すると、本体タッチパネルは再びOFFの状態になり、リアルタイムリモートパネルで操作できるようになります。
パネルロックを解除するには、もう一度ソフトハードキーの[本体パネルロック]をクリックします。
パネルロックが解除されて、リアルタイムリモートパネルに現在表示されている画面が、本体タッチパネルにも表示されます。
リアルタイムリモートパネルの接続中にネットワークが切断されたときも、パネルロックが解除されます。このときに本体タッチパネルに表示される画面、および本体の動作については、「ネットワーク切断時の動作」をごらんください。
パネルロック状態のとき、本体のUSBポートに接続されたマウスやキーボードでの操作はできません。
パネルロック状態のときにローパワーモードが解除されても、本体タッチパネルの表示はONになりません。
本体のタッチパネルおよび操作パネルでの操作中にリアルタイムリモートパネルが接続されると、本体タッチパネルに接続警告画面が表示されます。このとき、本体側の操作者は、リモート側に操作内容を知らせないようにするため、リアルタイムリモートパネルの接続を拒否することができます。
本体のユーザー認証/部門管理が無効、かつタッチパネルに機械状態画面が表示されている場合は、接続警告画面は表示されません。
リアルタイムリモートパネルの接続を許可する場合は、操作パネルのスタートを押します。
接続警告画面が消えて、もとの表示に戻ります。また、本機はリアルタイムリモートパネルに接続され、同じ画面がリモート側でも表示されます。
リアルタイムリモートパネルの接続を拒否する場合は、ストップを押します。
接続拒否画面が表示されます。
リアルタイムリモートパネルが切断されると、接続拒否画面が消えて、もとの表示に戻ります。
接続警告画面または接続拒否画面が表示されていると、本体のUSBポートに接続されたマウスやキーボード、リアルタイムリモートパネルのマウスやキーボード、および本体タッチパネルでの操作はできません。
接続警告画面が表示されている場合、本体操作パネルで操作できるボタンはスタートとストップだけです。
接続拒否画面が表示されている場合、本体操作パネルでの操作はできません。
パネルロック状態、接続警告画面表示、または接続拒否画面表示のときに、本体の副電源スイッチをOFFにすると、本体タッチパネルにシャットオフ中であることを知らせる画面が表示されます。
このときは、リモートパネル、本体パネル、USB接続されたマウスやキーボードなど、いずれの操作も受付けません。
リアルタイムリモートパネルの操作中にネットワークが切断された場合は、そのときの操作内容や本機の状態によって動作が変わります。
主な動作は、以下の2通りです。
再起動警告画面を表示する
デフォルト画面(設定メニューの[ユーザー設定] - [環境設定] - [デフォルト画面設定]で選択された画面)を表示する
再起動警告画面を表示する場合:
表裏調整の[チャート調整]画面から、[印刷モード]画面または[スキャン測定]画面を表示しているときにネットワークが切断されると、再起動警告画面が表示されます。
この画面が表示されていると、リモートパネル、本体パネル、USB接続されたマウスやキーボードなど、いずれの操作も受付けません。
本体の副電源スイッチをOFFにすると、シャットオフ警告画面が表示されます。本機の使用を続ける場合は、再度副電源スイッチをONにします。
再度リアルタイムリモートパネルが接続されると、再起動警告画面が消えます。
デフォルト画面(設定メニューの[ユーザー設定] - [環境設定] - [デフォルト画面設定]で選択された画面)を表示する場合:
1の場合以外はデフォルト画面を表示します。ただし、本機が下記の状態の場合は、それぞれ該当する処理を行った後にデフォルト画面を表示します。
状態 | 処理 |
---|---|
ジョブチケット編集またはページ編集中 | 編集状態をキャンセルする |
一時保存/HDD読出し/HDD保存選択状態 | 機能ボタンやジョブの選択状態を初期化する |
ユーザー認証/部門管理中 | ログイン状態に関係なく、強制的にログオフする |
スキャン画面選択状態 | 宛先やジョブ設定の選択状態を初期化する |
外部アプリケーションと連携中 | 連携中の外部アプリケーションに関する設定を初期化する |
サービスコールが発生している場合は、リアルタイムリモートパネルが切断されても[サービスコール]画面が表示されつづけます。
確認などのダイアログが表示されているときに、リアルタイムリモートパネルが切断されてデフォルト画面に移動する場合、ダイアログは再度表示されません。