IPP印刷は、IPPプロトコルを使って、ネットワーク経由で印刷する機能です。
HTTPを拡張したIPPを印刷データの転送に使っており、インターネットを経由して、遠隔地のプリンターに印刷することもできます。
IPP印刷を使う場合は、次の手順で設定してください。
IPP印刷機能を使うための設定をします。
Web Connectionの管理者モード(または本機の[設定メニュー]-[管理者])の[ネットワーク]-[HTTPサーバー設定]で、次の設定をします。
設定 | 説明 | |
---|---|---|
[IPP設定] | IPPを有効にする場合は、オンにします(初期値:オン)。 | |
[IPPジョブ許可] | IPP印刷機能を使う場合は、オンにします(初期値:オン)。 | |
[IPP HTTPバージョン設定] | IPP通信で使用するHTTPプロトコルのバージョンを選びます(初期値:[HTTP/1.1])。
| |
[オペレーションサポート情報] | IPPによる次の操作を許可するかどうかを選びます。
| |
[プリンター関連情報] | 必要に応じて、本機のプリンター情報を入力します。
|
IPP認証を使うための設定をします。
Web Connectionの管理者モード(または本機の[設定メニュー]-[管理者])の[ネットワーク]-[HTTPサーバー設定]-[IPP認証設定]で、次の設定をします。
設定 | 説明 |
---|---|
[IPP認証設定] | IPP認証を使う場合は、オンにします(初期値:オン)。 |
[認証方式] | IPP認証の認証方式を選びます(初期値:[requesting-user-name])。 |
[ユーザー認証連動] | IPP認証と本機のユーザー認証を連動させる場合は、オンにします(初期値:オフ)。本機でユーザー認証を導入している場合に設定します。 オンにすると、本機の登録ユーザーの認証情報を、IPP認証の認証情報として使います。[認証方式]で[requesting-user-name]を選んだ場合は、オンに設定できません。 |
[IPP印刷時ユーザー認証情報] | [ユーザー認証連動]をオンにした場合、IPP印刷のジョブを本機で管理するときに、どのログイン情報を使ってユーザー認証するかを選びます(初期値:[IPP認証情報優先])。
|
[ユーザー名] | IPP認証で使用するユーザー名を入力します(:を除く半角20文字以内)。 [認証方式]で、[basic]、[digest-MD5]、[digest-SHA2]のいずれかを選んだ場合に入力します。 |
[パスワード] | IPP認証で使用するパスワードを入力します(半角20文字以内)。 [認証方式]で、[basic]、[digest-MD5]、[digest-SHA2]のいずれかを選んだ場合に入力します。 |
[realm] | [認証方式]で[digest-MD5]または[digest-SHA2]を選んだ場合は、ドメイン名(realm)を入力します(半角127文字以内)。 |
[有効期限] | IPP認証の認証情報の有効期限を入力します(初期値:[5]分)。[0]分に設定すると、認証後に認証情報を破棄します。 |
本機でIPP印刷を行うときに、コンピューターと本機の通信をSSLで暗号化してセキュリティーを強化できます。
本機の証明書を登録し、SSL通信を有効にします(こちら)。
Web Connectionの管理者モード(または本機の[設定メニュー]-[管理者])の[ネットワーク]-[HTTPサーバー設定]-[IPP-SSL設定]で、次の設定をします。
設定 | 説明 | |
---|---|---|
[IPP-SSL設定] | SSLで通信するかどうかを選びます(初期値:[非SSL通信のみ可])。
|
WindowsコンピューターでIPPS印刷を行う場合は、次のことを確認してください。
IPPSを使って本機で印刷する場合は、次のように本機を指定します。
「https://ホスト名.ドメイン名/ipp」
ホスト名とドメイン名には、本機の[TCP/IP設定1]で設定した、[DNSホスト名]と[DNSデフォルトドメイン名]を入力します。
コンピューター側から、DNSサーバーを使って、本機を名前解決できることを確認してください。あらかじめ、本機をDNSサーバーに登録しておきます。また、コンピューター側でDNSの設定を行ってください。
本機の証明書がCA(認証局)により発行されたものでない場合は、本機の証明書を、コンピューターの[信頼されたルート証明機関]に登録してください。