LDAPサーバーやActive Directoryなどのディレクトリサーバーでユーザーを管理している場合は、サーバーから宛先(メールアドレス、ファクス番号)を検索できます。
サーバーとの通信をSSLで暗号化すれば、より安全に通信できます。
LDAPサーバーを使って宛先を検索する場合は、次の手順で設定してください。
LDAPサーバーから宛先を検索できるように設定します。あわせて、お使いのLDAPサーバーの登録や、LDAPサーバーへの接続設定、検索方法の設定などを行います。
管理者モードの[ネットワーク]-[LDAP設定]-[LDAP設定]で、次の設定をします。
設定 | 説明 |
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[LDAP使用設定] | LDAP検索を使うときは、[使用する]を選びます。 初期値は[使用しない]です。 |
[検索結果表示初期設定] | 宛先をLDAPサーバーから検索したときの検索表示結果に、E-mailアドレス、ファクス、I-Faxのどれを優先的に表示させるかを選びます。 初期値は[E-mail]です。 |
管理者モードの[ネットワーク]-[LDAP設定]-[LDAPサーバー登録]-[編集]で、次の設定をします。
設定 | 説明 |
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[LDAPサーバー名称] | LDAPサーバーの登録名を入力します(半角32文字以内)。 サーバーを選ぶときにわかりやすい名前をつけます。 |
[サーバーアドレス] | お使いのLDAPサーバーのアドレスを入力します。 次のいずれかのフォーマットで入力します。
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[ポート番号] | 必要に応じて、LDAPサーバーのポート番号を変更します。 通常はそのままお使いいただけます。 初期値は[389]です。 |
[検索ベース] | 宛先を検索するときの、検索の起点を指定します(半角255文字以内)。 入力した起点から下のツリー構造も含めて検索します。 入力例:「cn=users,dc=example,dc=com」 |
[タイムアウト時間] | 必要に応じて、LDAPサーバーとの通信のタイムアウト時間を変更します。 初期値は[60]秒です。 |
[検索最大表示件数] | 必要に応じて、検索結果として表示する宛先の最大数を変更します。 初期値は[100]です。 |
[認証方式] | LDAPサーバーへログインするときの、認証方式を選びます。 お使いのLDAPサーバーで採用している認証方式に合わせて選びます。
初期値は[anonymous]です。 |
[ログイン名] | LDAPサーバーへログインして、ユーザーの検索が行えるユーザー名を入力します(全角/半角64文字以内)。 |
[パスワード] | [ログイン名]に入力したユーザーのパスワードを入力します("を除く半角64文字以内)。 パスワードを入力(変更)する場合は、[パスワードを変更する]にチェックをつけてから、新しいパスワードを入力します。 |
[ドメイン名] | LDAPサーバーへログインするためのドメイン名を入力します(半角64文字以内)。 [認証方式]で[GSS-SPNEGO]を選んだ場合は、Active Directoryのドメイン名を入力します。 |
[サーバー認証方式選択] | LDAPサーバーの認証方式を選びます。
初期値は[設定値を使用]です。 |
[referral設定] | 必要に応じて、referral機能を使うかどうかを選びます。 LDAPサーバーの環境に応じて設定してください。 初期値は[使用する]です。 |
[検索条件の属性] | LDAP検索をするときに指定する属性を選びます。 [名前](cn)と[ニックネーム](displayName)で切換えることができます。 初期値は[名前]です。 |
[候補表示] | LDAPサーバーから宛先を検索するときに、名前の一部を入力すると、候補の宛先を表示する場合は、[使用する]を選びます。 初期値は[使用しない]です。 |
[詳細検索初期設定] | LDAP検索を実行する条件を指定します。 |
[検索属性による認証] | [認証方式]で[Simple]を選び、かつ[サーバー認証方式選択]で[Dynamic認証を使用]を選んだ場合に、検索属性による認証を有効にするときはチェックをつけます。 チェックをつけると、LDAPサーバーで認証するときに、ユーザーがDN(Distinguished Name) をすべて入力する必要がなくなります。 [検索属性]には、ユーザー名の前に自動的に追加する検索属性を入力します。通常、ユーザー名の前には「uid」を指定しますが、お使いの環境によっては、「cn」など他の属性を指定する必要があります。 初期値は[uid]です。 |
[LDAPサーバー一覧]の[接続確認]をクリックすると、登録した内容でLDAPサーバーに接続できるかどうかを確認できます。
本機とLDAPサーバーとの通信を、SSLで暗号化します。
お使いの環境でLDAPサーバーとの通信をSSLで暗号化している場合に設定します。
SSLで通信するには、SSLを有効にします。あわせて、証明書の検証方法を設定します。
管理者モードの[ネットワーク]-[LDAP設定]-[LDAPサーバー登録]-[編集]で、次の設定をします。
設定 | 説明 | |
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[SSL使用設定] | SSLで通信するときは、チェックをつけます。 初期値は[OFF](チェックなし)です。 | |
[ポート番号(SSL)] | 必要に応じて、SSL通信用のポート番号を変更します。 通常はそのままお使いいただけます。 初期値は[636]です。 | |
[証明書検証強度設定] | 証明書の検証を行う場合は、検証する項目を選びます。 それぞれの項目で[確認する]を選ぶと、その項目について、証明書の検証を行います。 | |
[有効期限] | 証明書が有効期限内かどうかを確認します。 初期値は[確認する]です。 | |
[CN] | 証明書のCN(Common Name)が、サーバーのアドレスと一致しているかどうかを確認します。 初期値は[確認しない]です。 | |
[鍵使用法] | 証明書の発行者が承認した使用用途に沿って、証明書が使われているかどうかを確認します。 初期値は[確認しない]です。 | |
[チェーン] | 証明書のチェーン(証明書のパス)に問題がないかどうかを確認します。 チェーンの確認は、本機で管理している外部証明書を参照して行います。 初期値は[確認しない]です。 | |
[失効確認] | 証明書が失効していないかどうかを確認します。 証明書の失効確認は、以下の順番で行います。
初期値は[確認しない]です。 |
管理者モードの[セキュリティ]-[証明書検証設定]で、証明書の検証を行うかどうかを設定します。初期設定では、証明書の検証を行います。詳しくは、こちらをごらんください。