プリンターガンマ補正は、定期的に自動で行われます。自動ガンマ補正は、IDCセンサーで転写ベルト上のパターンを読込みます。IDCセンサーの特性変化によって自動ガンマ補正が正確にできなくなることがあります。プリンターガンマセンサー調整は、スキャナーを使用してIDCセンサーを補正し、正確なガンマ補正ができるようにします。
ガンマ自動調整を終了してから、この調整を行ってください。
この調整には、普通紙または、カラー印刷用の白い用紙を使用してください。用紙に色がついているとその色によってテストパターンの色が変わり、正しく調整できません。
IDCセンサーのガンマ補正は、機械内の状態やプロセスの状態が変化したために行われるので、出力紙濃度調整が必要となる場合もあります。出力紙濃度調整について詳細は、出力紙濃度調整をごらんください。
工場出荷時の測色データに戻したいときは、[調整値リセット]を押して、リセットします。
管理者設定の操作をして、[管理者設定メニュー]画面を表示します。
[管理者設定メニュー]画面の[環境設定]、[エキスパート調整]、[画質調整]、[プリンターガンマセンサー調整]の順に押します。
[プリンターガンマセンサー調整]画面が表示されます。
調整したいスクリーンを選択します。
調整できるスクリーンは、プリンターガンマオフセット調整と同じです。
機械が現在もっている測色データをROM設定値に戻したいときは、[調整値リセット]を押します。ダイアログの[はい]を押します。データをリセットしないときは、[いいえ]を押します。
[印刷モードへ]を押します。
[印刷モード]画面が表示されます。
A4 用紙を選択し、操作パネルのスタートを押します。
テストパターンが出力され、自動的に[プリンターガンマセンサー調整]画面に戻ります。
出力したテストパターンを原稿ガラスにセットします。
テストパターン[1]の緑の三角マーク[2]を左側に、印刷面を下に向けます。
テストパターン[1]を垂直方向原稿サイズ指標[3]と水平方向原稿サイズ指標[4]に確実に突当て、原稿ガラスにセットします。
テストパターン[1]の上に白色の用紙を10枚ほど重ねて置きます。
ADFまたは原稿カバーを閉じます。
画面の[スタート]または操作パネルのスタートを押します。自動的に調整を開始します。
異常があるときは、原因ごとにエラーコードが表示されます。下表を参考にしてエラーを修復します。
エラーコード | エラー | 処置 |
---|---|---|
エラー1 | トンボ印が検知できない | テストパターンを正しい位置に置いてください。 |
エラー2 | チャートのセット方向が天地逆 | テストパターンを正しい位置に置いてください。 |
エラー3 | チャートのパターンが検知できない | 正しいテストパターンを使用してください。 |
エラー4 | 調整不能 | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー5 | 規格値範囲外 | 再調整してください。 |
エラー6 | 不揮発データ異常 | メモリー基板の取付けを確認してください。 |
エラー7 | 指定外のメモリーにアクセス | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー8 | メモリー関連エラー | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー9 | プログラムエラー | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー10 | チャートが斜め | 正しいテストパターンを使用してください。 |
エラー11 | 画像ヘッダ情報読込みエラー | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー12 | RGBデータ異常 | 正しいテストパターンか確認し、解決しない場合は、サービス実施店に問い合わせください。 |
エラー13 | 引数設定エラー | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー31 | センサー値異常 | 再調整してください。 |
エラー51 | 回帰計算異常 | 再調整してください。 |
エラー52 | 配列数オーバーフロー | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー53 | 回帰次数異常 | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー54 | 選択スクリーン情報異常 | サービス実施店にお問い合わせください。 |
エラー55 | 色情報異常 | サービス実施店にお問い合わせください。 |
[終了しました]と表示されるまで、手順4 ~ 手順7を繰返します。
[前画面]を押して、[画質調整メニュー]画面に戻ります。