ブラウザーを使って設定データをコンピューターに転送(エクスポート)したり、コンピューターにある設定データを本機に転送(インポート)したりします。
設定データは、コンピューターのアプリケーションソフトを使って編集できます。
設定データには下記のものがあります。
部門管理データ(最大1,000件)
スキャン送信先データ
E-mailデータ(最大450件)
HDD(box No.)データ(最大150件)
FTP(FTP server address)データ(最大30件)
SMBデータ(最大30件)
WebDAV(WebDAV server address)データ(最大30件)
用紙設定データ(不定形データ20件+用紙設定データ500件)
部門管理データについては、部門管理データの編集をごらんください。
スキャン送信先データについては、スキャン宛先登録をごらんください。
コンピューターに転送される設定データは、上記の種類ごとに1つの設定データとして転送されます。部門管理データや、スキャン送信先データを1件ごとに編集する場合は、登録済み部門管理データをブラウザーで編集するをごらんください。
原則
設定データは、コンピューターに転送して、バックアップとして保存できます。
本機が複数台ある場合は、設定データによって設定を共通にできます。
設定データは一括処理しやすい形式になっているので、設定を効率的に編集して、本機に反映できます。
Web Utilitiesの[メインページ]画面を表示します。
[管理者設定]をクリックします。
パスワード入力のダイアログボックスが表示されます。
ユーザー名に「admin」、パスワードに8文字の管理者パスワードを入力して、[OK]をクリックします。
[管理者設定メニュー]画面が表示されます。
[設定データのインポート/エクスポート]をクリックします。
[設定データのインポート/エクスポート設定]画面が表示されます。
設定データをエクスポートします。
エクスポートしたい設定データを、プルダウンメニューから選択します。
転送する設定データ形式はTAB区切り形式で、そのほかの設定はできません。
[エクスポート実行]をクリックします。保存ダイアログボックスが表示されます。
保存ダイアログボックスの[保存]をクリックします。
設定データは、ダウンロードフォルダーに保存されます。
設定データの名前は下記のように自動発生します。このとき、ファイル名を変更できます。任意のファイルを指定して保存します。
vt_tab.txt:部門管理データ
ip_email.txt:スキャン送信先データのE-mailデータ
ip_hdd.txt:スキャン送信先データのHDDデータ
ip_ftp.txt:スキャン送信先データのFTPデータ
ip_smb.txt:スキャン送信先データのSMBデータ
ip_web.txt:スキャン送信先データのWebDAVデータ
paper_setting.txt:用紙設定データ
本機が動作している間は、設定データをコンピューターに転送しようとしても、エラーメッセージが表示されてできません。本機がアイドリングの状態になってから行ってください。
設定データを編集します。
コンピューターに転送された設定データは、コンピューターのテキスト編集や、表計算のアプリケーションソフトで編集できます。また、設定データを書式に沿って新規に作成できます。詳細は「各設定データの共通ルール」または「各設定データの個別ルール」をごらんください。
設定データをインポートします。
[参照...]をクリックしてコンピューターにある設定ファイルを選択し、[インポート実行]をクリックします。
常に本機に設定データが転送されないとエラーメッセージが表示されて、本機に転送できません。
転送結果が表示されます。
このとき、ブラウザの[更新]をクリックしないでください。[戻る]をクリックします。[設定データのインポート/エクスポート]画面に戻ります。
部門管理データをインポートしたときは、すでに登録してあるデータに追加登録されます。
スキャン送信先データ(E-mailデータ、HDDデータ、FTPデータ、SMBデータ、WebDAVデータ)、用紙設定データをインポートしたときは、すでに登録してあるデータに上書きされます。
項目 | 説明 |
---|---|
「本体が動作中のため転送できませんでした」 | 本機がアイドリングの状態になってから本機に転送してください。 |
「データを識別できませんでした」 | 本機に転送しようとしているファイルが設定データか確認してください。 |
「データサイズが大きすぎます」 | 本機に転送しようとしているファイルが設定データか確認してください。また、設定データサイズが100,000バイトを超えていないか確認してください。超えている場合は転送できません。 |
「登録できませんでした」 | 設定データの記述に間違いがないか確認してください。詳細は「各設定データの共通ルール」または「各設定データの個別ルール」をごらんください。また、登録件数がいっぱいになっていないか確認してください。 |
設定データはタブ区切り形式のテキストデータです。
設定データの先頭にタグをつけます(例:#EKC_TAB)。
1行は300バイト以下にします。
設定データサイズは100,000バイト以下にします。
「#」で始まる行はコメント行となります。
例:部門管理データの設定データ
部門管理データの設定データ
設定データの先頭に「#EKC_TAB」を記述します。
最大1,000件です。
1行に「PASSWORD」、「NAME」、「LIMIT」をタブ区切りします。
「PASSWORD」は部門のパスワード(最大8バイト)です。
「NAME」は部門名(最大8バイト)です。
「LIMIT」は上限値(0~99999999)です。
E-mailデータの設定データ
設定データの先頭に「#IP_EMAIL」を記述します。
1行に「NAME」、「ADDRESS」、「REFERENCE」、「DAILY」をタブ区切りします。
「NAME」は登録名(最大24バイト)です。
「ADDRESS」はメールアドレス(最大64バイト)です。
「REFERENCE」は検索文字(最大24バイト)です。
「DAILY」は常用登録するかどうか(1:する、0:しない)です。
HDDデータの設定データ
設定データの先頭に「#IP_HDD」を記述します。
1行に「NAME」、「NUMBER」、「REFERENCE」、「DAILY」をタブ区切りします。
「NAME」は登録名(最大24バイト)です。
「NUMBER」はボックス名(イメージコントローラー IC-602:1~999999999、イメージコントローラー IC-308:最大64バイト)です。
「REFERENCE」は検索文字(最大24バイト)です。
「DAILY」は常用登録するかどうか(1:する、0:しない)です。
FTPデータの設定データ
設定データの先頭に「#IP_FTP」を記述します。
1行に「NAME」、「ADDRESS」、「FILEPATH」、「LOGINNAME」、「PASSWORD」、「PORT」、「REFERENCE」、「DAILY」、「PROXY」をタブ区切りします。
「NAME」は登録名(最大24バイト)です。
「ADDRESS」はホストアドレス(最大64バイト)です。
「FILEPATH」はファイルパス(最大80バイト)です。
「LOGINNAME」はログイン名(最大32バイト)です。
「PASSWORD」はパスワード(最大32バイト)です。
「PORT」はポート番号(1~65535)です。
「REFERENCE」は検索文字(最大24バイト)です。
「DAILY」は常用登録するかどうか(1:する、0:しない)です。
「PROXY」はプロキシサーバーを使用するかどうか(1:する、0:しない)です。
SMBデータの設定データ
設定データの先頭に「#IP_SMB」を記述します。
1行に「NAME」、「ADDRESS」、「FILEPATH」、「LOGINNAME」、「PASSWORD」、「REFERENCE」、「DAILY」をタブ区切りします。
「NAME」は登録名(最大24バイト)です。
「ADDRESS」はホストアドレス(最大64バイト)です。
「FILEPATH」はファイルパス(最大80バイト)です。
「LOGINNAME」はログイン名(最大32バイト)です。
「PASSWORD」はパスワード(最大32バイト)です。
「REFERENCE」は検索文字(最大24バイト)です。
「DAILY」は常用登録するかどうか(1:する、0:しない)です。
WebDAVデータの設定データ
設定データの先頭に「#IP_WEB」を記述します。
1行に「NAME」、「ADDRESS」、「FILEPATH」、「LOGINNAME」、「PASSWORD」、「DOMAINNAME」、「PORT」、「REFERENCE」、「DAILY」、「PROXY」、「SSL」をタブ区切りします。
「NAME」は登録名(最大24 バイト)です。
「ADDRESS」はホストアドレス(最大128 バイト)です。
「FILEPATH」はファイルパス(最大96 バイト)です。
「LOGINNAME」はログイン名(最大32 バイト)です。
「PASSWORD」はパスワード(最大32 バイト)です。
「DOMAINNAME」はドメイン名(最大64 バイト)です。
「PORT」はポート番号(1 ~ 65535)です。
「REFERENCE」は検索文字(最大24 バイト)です。
「DAILY」は常用登録するかどうか(1:する、0:しない)です。
「PROXY」はプロキシサーバーを使用するかどうか(1:する、0:しない)です。
「SSL」はSSL通信を使用するかどうか(1:する、0:しない)です。
用紙設定データの設定データ
「#CUSTOM_SIZE」以降の行には、登録した不定形サイズ(20件)の情報が記述されます。1行に「NUMBER」、「NAME」、各種設定値をタブ区切りします。
続いて、「#PARER_SETTING」以降の行には、登録した用紙プロファイル(500件)の情報が記述されます。1行に「NUMBER」、「NAME」、各種設定値をタブ区切りします。
「NUMBER」は登録番号です。不定形サイズの場合は1~20、用紙プロファイルの場合は1~500です。
「NAME」は不定形サイズ名(最大20バイト)、または用紙プロファイル名(最大50バイト)です。