エキスパート調整の詳細を説明します。
先端1~3オフセット (オモテ/ウラ):
ドラム分離不良、ベルト分離不良、画像ノイズが発生するときに調整します。調整によって転写ハジキまたはベルト分離不良や転写不足による濃度低下またはドラム分離不良など、さらに悪化することがありますのでご注意ください。先端1と先端2のオモテ同士、ウラ同士は同じ値を入力します。
先端3オフセットを行うときは、サービズ実施店にお問い合わせください。
画像オフセット(オモテ/ウラ):
転写不足、画像ノイズ、転写ハジキが発生するときに調整します。調整によって転写ハジキや転写不足による濃度低下、または画像ノイズを起こすことがありますのでご注意ください。
先端イレース:
上質紙、普通紙の薄紙のオモテ面プリントで定着ローラーに巻付きのトラブルが起こるときに調整します。調整によって先端画像が欠損することがあります。
後端イレース:
上質紙、普通紙の薄紙のウラ面プリントで加圧ローラーに巻付きのトラブルが起こるときに調整します。調整によって後端画像が欠損することがあります。
定着温度調整:
ウラ面プリントの汚れ、トナーの定着性の低下、用紙の波打ちやカールなどのトラブルが起こるときに調整します。
プロセス速度調整:
通常調整の必要はありません。詳しくは、サービス実施店にお問い合わせください。
先端転写設定:
高湿のときに先端画像の印刷を優先したいとき、[先端画像優先]を選択します。転写環境や紙種によらず先端画像の欠損量は0 mmです。吸湿した用紙がドラム分離不良を起こすとき、そのレベルによって[分離レベル+1]、[分離レベル+2]、[分離レベル+3]を選択します。レベルを上げるごとに先端画像の欠損量が2 mmずつ増加します。[自動]を選択すると、転写環境や紙種に応じて先端画像の欠損量を本機が自動で制御します。
片寄り検知JAM:
[検知する]を選択すると、選択したトレイからの用紙が5 mm以上の片寄りで給送されたと検知したとき、JAM停止します。機能させるには、設定メニュー内の[プリントジョブJAM設定]の[片寄り検知JAM設定]も[検知する]に設定する必要があります。機能しないときは、本機の管理者にお問い合わせください。
片寄り補正設定:
デフォルトで本機能はONになっています。片寄りセンサーが誤作動を起こすような用紙を給送するときは、OFFにします。
定着PPMダウン:
小サイズの用紙や大サイズの用紙をプリントするときに画像ズレやシワが発生したとき、[ダウンあり(自動)]または[ダウンあり(手動)]を選択します。[ダウンあり(自動)]は、定着ローラーの温度が所定の温度を超えたとき、プリントスピードを落とします。[ダウンあり(手動)]は、強制的にプリントスピードを落とします。プリントスピードをどれくらい落とすかは、サービス実施店にお問い合わせください。