お使いの環境でIPsecを導入している場合に設定します。
IPsecは、暗号化技術を利用して、IPパケット単位でデータの改ざんやデータの漏洩を防止する技術です。ネットワーク層で暗号化を行うため、暗号化をサポートしていない上位層のプロトコルや、暗号化に対応していないアプリケーションを使っても、安全に通信できます。
Web Connectionの管理者モード(または本機の[設定メニュー]-[管理者])の[ネットワーク]-[TCP/IP設定]-[IPsec]で[IPsec設定]を選び、[OK]をクリックします。
[IPsec設定]の[IKEv1]または[IKEv2]で[編集]をクリックし、次の設定をします。
設定 | 説明 | |
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[暗号化アルゴリズム] | 通信に使う共通鍵の生成に使う、暗号化アルゴリズムを選びます。 | |
[認証アルゴリズム] | 通信に使う共通鍵の生成に使う、認証アルゴリズムを選びます。 | |
[暗号鍵有効時間] | 通信の暗号化に使う共通鍵を、安全に生成するために、共通鍵の有効時間を設定します(初期値:[28800]秒)。 有効時間が経過すると、新しい鍵が生成されるため、セキュリティーを確保できます。 | |
[Diffie-Hellman Group] | Diffie-Hellmanグループを選びます(初期値:[グループ2])。 | |
[ネゴシエーションモード] | ネゴシエーションモードを選びます(初期値:[Main Mode])。[IKEv2]では設定できません。 |
[IPsec設定]の[SA]で[登録]をクリックし、SA(Security Association)を登録します。
SAは10グループまで登録できます。
設定 | 説明 |
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[名称] | SA設定の名前を入力します("を除く半角1文字以上、10文字以内)。 |
[カプセル化モード] | IPsecの動作モードを選びます(初期値:[トランスポート])。 |
[セキュリティープロトコル] | セキュリティープロトコルを選びます。 |
[鍵交換方式] | 通信の暗号化に使う共通鍵を安全に生成するときの、鍵交換方式を設定します(初期値:[IKEv1])。 |
[トンネルエンドポイント] | [カプセル化モード]で[トンネルモード]を選んだ場合に、通信相手先となるIPsecゲートウェイのIPアドレスを入力します。 |
[確立後の破棄時間] | 通信の暗号化に使う共通鍵の有効時間を入力します(初期値:[3600]秒)。 |
[IKE設定] | このSAで使う、IKEの設定をします。[鍵交換方式]で[IKEv1]または[IKEv2]を選んだ場合に設定します。
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[IPsec設定]の[通信相手先]で[登録]をクリックし、本機の通信相手を登録します。
通信相手先は10件まで登録できます。
設定 | 説明 |
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[通信相手先] | 通信相手先を登録する場合は、オンにします(初期値:オフ)。 |
[名称] | 通信相手先の名前を入力します("を除く半角1文字以上、10文字以内)。 |
[IPアドレス指定] | 通信相手先のアドレスの指定方法を選びます。選んだ指定方法に合わせて、通信相手先のIPアドレスを指定します。 |
[Pre-Shared Key文字列] | 通信の相手と共有するPre-Shared Key文字列をASCIIコード(128文字以内)またはHEXコード(256文字以内)で入力します。 通信相手と同じ文字列を設定します。 |
[Key-ID文字列] | Pre-Shared Keyに指定する、Key-IDを入力します(128バイト以内)。 |
[IPsec設定]の[プロトコル指定]で[登録]をクリックし、IPsec通信を行うプロトコルを指定します。
プロトコル指定は10項目まで登録できます。
設定 | 説明 |
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[プロトコル指定] | プロトコル指定を登録する場合は、オンにします(初期値:オフ)。 |
[名称] | プロトコル指定のグループ名を入力します("を除く半角1文字以上、10文字以内)。 |
[プロトコル識別] | IPsec通信を行うプロトコルを選びます(初期値:[指定なし])。 |
[ポート番号] | [プロトコル識別]で[TCP]または[UDP]を選んだ場合に、IPsec通信を行うポート番号を設定します。 |
[ICMPメッセージタイプ] | [プロトコル識別]で[ICMP]を選んだ場合に、ICMPメッセージの種類を指定します。 |
[ICMPv6メッセージタイプ] | [プロトコル識別]で[ICMPv6]を選んだ場合に、ICMPメッセージの種類を指定します。 |
Web Connectionの管理者モード(または本機の[設定メニュー]-[管理者])の[ネットワーク]-[TCP/IP設定]-[IPsec]で[IPsec使用設定]を選び、[OK]をクリックします。
[IPsec使用設定]で、次の設定をします。
設定 | 説明 | |
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[IPsec] | IPsecを使う場合は、オンにします(初期値:オフ)。 | |
[Dead Peer Detection] | 通信相手から一定期間内に応答がない場合に、通信相手とのSAを削除します。応答がない通信相手に対して、生存確認の情報を送信するまでの時間を選びます(初期値:[15]秒)。 | |
[Cookie] | サービス妨害攻撃に対して、Cookieを使った防御を有効にするかどうかを選びます(初期値:[無効])。 | |
[ICMP通過] | ICMP(Internet Control Message Protocol)に、IPsecを適用するかどうかを選びます(初期値:[無効])。ICMPにIPsecを適用せず、ICMPパケットを通過させるには[有効]を選びます。 | |
[ICMPv6通過] | ICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)に、IPsecを適用するかどうかを選びます(初期値:[無効])。ICMPv6にIPsecを適用せず、ICMPv6パケットを通過させるには、[有効]を選びます。 | |
[Default action] | IPsec通信が有効なときに、[IPsecポリシー]に合致する設定がなかった場合の動作を選びます(初期値:[通過])。[IPsecポリシー]の設定に合致しないIPパケットを破棄したい場合は、[破棄]を選びます。 | |
[証明書検証強度設定] | 証明書の検証を行う場合は、検証する項目を選びます。
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[IPsec使用設定]の[IPsecポリシー]で[登録]をクリックし、次の設定をします。
IPパケットの条件を指定して、それぞれの条件に合致したIPパケットを通過させたり、許可させたりできます。
設定 | 説明 |
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[IPsecポリシー] | IPsecポリシーを使うかどうかを選びます(初期値:[使用しない])。 |
[名称] | IPsecポリシーの名前を入力します("を除く半角1文字以上、10文字以内)。 |
[通信相手先] | 通信相手先の設定を選びます。[IPsec設定]の[通信相手先]で登録した設定から選びます。 |
[プロトコル指定] | プロトコルを選びます。[IPsec設定]の[プロトコル指定]で登録した設定から選びます。 |
[IPsec設定] | SAの設定を選びます。[IPsec設定]の[SA]で登録した設定から選びます。 |
[通信方向] | IPsecの通信方向を選びます。 |
[action] | 指定した条件に合致したIPパケットに対する動作を選びます。
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[IPsec]の[通信確認]で、設定した内容で、通信相手先に正しく接続できることを確認します。
[IPアドレス]に通信相手先のIPアドレスを入力し、[接続確認]をクリックします。